先日の最新高血圧学術講演会in仙台で、高齢者高血圧症例ではARBよりもACE方が降圧による効果だけでなく、多面的効果が大いに期待されることが示された。一つは誤嚥性肺炎の予防である。高齢者の肺炎は死亡率が非常に高く(80%)、しかも急変重症化しやすいのが特徴であるが、その根底には潜在的な脳血管疾患が99%存在しており、それによるドーパミンの低下が存在する。そのドーパミンの低下はスブスタンスPの低下を招き、嚥下反射や咳反射を極端に低下させるらしい。これが原因で高齢者では反復性の誤嚥を併発しており、免疫機能の低下も手伝って重度の肺炎に罹患しやすいと考えられる。ACE拮抗薬はスブスタンスPを分解するACEと拮抗するため、その有効血中濃度を維持することが可能であり、誤嚥性肺炎を70%抑制すると報告されている。またボケ防止効果も期待されており、現在市販されているアリセプトよりもボケ防止効果が大であると演者は力説しておりました。またボケ防止には大脳辺縁系を刺激する事が有効であり、口腔ケアーやアロマテラピーまたは足浴刺激療法が御勧めであります。いたずらに向精神薬や精神安定剤の投与はむしろボケを早めるとしている。
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