ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

大館消化管治療セミナー参加!

2012年02月25日 10時00分57秒 | 診療&トピツクス

昨日は大館消化管セミナーに参加しました。講師は弘前市民病院副院長

の東野博先生です。まず臨床でのGERD発生頻度とGTF検査結果から、

その主体はびらん性病変のないNARDが80%を占めるとされ、またNSA

IDs潰瘍の増加が最近顕著になってきている。ワルファリンや低用量バイア

スピリンでも2か月以上投与では40%以上発生で2剤併用ではさらに増加

するとされる。これにネキシウム(20mg)を投与すると再発率が3%前後に

抑制でき、その併用は極めて有効であると評価される。また早期胃癌に対す

る内視鏡的粘膜剥離術(ESD)のビデオが放映され、非常に興味深かった。

拡大ESDでは大きさに関係なく分化型・粘膜癌・潰瘍(-)では剥離可能だ

が、未分化型では転位あるいは残存の可能性が高いため、外科的手術を

選択しているとのこと。進行胃癌では分子生物学的治療の進歩により、他剤

との組み合わせにより、その有効率と延命効果優位に改善しているとしている。

実際完治した症例も1例経験していると強調していた。有意義な時間を過ごす

ことができました。有難うございました!

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