インクレチン関連製剤は2種類(インクレチンアナログ・DPP4阻害薬)
ある訳であるが、その副作用(膵炎・膵臓癌の発生など)について指摘す
る議論もある。現在これについてはFDA(米国食品医薬品局)ではべネ
フィット(有益性)が上回っているとしている。これを裏付けるメタ解析(15
000例データ)がある。我が日本糖尿病学会でも理事長の門脇先生の
見解ではFDAを支持するとしている。個人的にはアナログ製剤ではインク
レチンの血中濃度が高度増加(5~10倍)のため、長期では催腫瘍性など
が懸念されるので、慎重投与が必要と考えている。