今朝の検査はGTF3件であります。鼻‐口‐鼻の順であります。
この内、MDL健診で精査になった方は2例です。毎回引っかかる方
や実質胃癌発見率(0.02%前後)は低く、MDL健診の非効率は明白
であります。結果、秋田県の癌死亡率は14年連続全国ワースト1です。
したがって、今直ぐにABC健診に移行すべきであります。HP菌の有無と
PGの検査のみで層別化が容易で、その胃癌のリスクに応じて精査GTF
期間が決定されます。A群では胃癌リスクがほとんどないため、原則検査
不要、一方D群では胃癌リスクが高いため、毎年のGTF検査が推奨され
ます。またB・C・D群ではHP除菌(保険収載)をすることで胃癌リスクを
減らすことが可能です。ただし、ABC健診は分化型(約80%)の胃癌リス
ク評価であり、未分化型胃癌や食道癌は評価できないため、内視医として
は5年に1回のGTF検査をお勧めします!