ドクトール隆の日常日記(秋田県大館市 伊藤内科医院)

日常診療とプライベイトに思う・・・

当院のカナグル勉強会開催

2016年08月25日 05時55分03秒 | 診療&トピツクス

 昨昼、SGLT2阻害剤のカナグル(カナグリフロジン)の勉強会が

ありました。現在7種のSGLT2阻害薬が市販されていますが、その

中で最もSGLT2選択性が低く、SGLT1阻害作用も期待できるため

腸管における糖の吸収阻害が期待できる。一見、α‐GI様の作用でも

ある。その臨床効果は安定しており、カナグル(100)でHbA1cでは

平均-0.8を1年以上低下持続する。各種他剤との併用では-1前後

臨床効果が期待できる。体重も1年後では約3kgの減量が認められ

た。さて問題の副作用であるが、当初スーグラやフォシーガで問題視さ

れた脱水や発疹はほとんどなかった(1%以下)。しかし、他剤との併用

では特にインスリンやSU剤では低血糖(無症候性も含む)が10%台発生

しているため、インスリンの半減などの注意が必要である。個人的には

強力であるが安全性が高い薬剤との印象がある。

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