昨昼、SGLT2阻害剤のカナグル(カナグリフロジン)の勉強会が
ありました。現在7種のSGLT2阻害薬が市販されていますが、その
中で最もSGLT2選択性が低く、SGLT1阻害作用も期待できるため
腸管における糖の吸収阻害が期待できる。一見、α‐GI様の作用でも
ある。その臨床効果は安定しており、カナグル(100)でHbA1cでは
平均-0.8を1年以上低下持続する。各種他剤との併用では-1前後
の臨床効果が期待できる。体重も1年後では約3kgの減量が認められ
た。さて問題の副作用であるが、当初スーグラやフォシーガで問題視さ
れた脱水や発疹はほとんどなかった(1%以下)。しかし、他剤との併用
では特にインスリンやSU剤では低血糖(無症候性も含む)が10%台発生
しているため、インスリンの半減などの注意が必要である。個人的には
強力であるが安全性が高い薬剤との印象がある。