仕事

2013-11-17 23:08:47 | まとめ

妻の葬儀後、1週間の休みを終え、職場へ復帰した。

当時は、商品部で仕入を担当していた。

ほぼ毎週の発注業務とそのフォロー。

朝から晩まで仕事、仕事、仕事。

仕事に関しては、人生で一番乗りに乗っている絶頂期だったと思う。

復帰する前から『このままこのポジションでいいのだろうか?』『もしかしたら、迷惑をかけるんじゃないだろうか?』と殊勝なことを考えていた。



就業時間に合わせた日常が開始された。

帰宅は早め。

帰宅するだけで、もうそれだけで良かった。

娘やおばあちゃん(実母)が安心するのだ。

こんな私でも帰宅を待っていてくれる人がいる……。

それが唯一の救いであったのは事実。

待っている人がいなければ、もしかしたら、今この世に私の姿はなかったと断言できる。

帰宅が早くなる。

そうなると、いくら仕事の質を上げ効率化を考えても、『周囲の眼』が色々と気になる。

さらに余計なことまで考える。

当時働いていた職場には労働組合があり、そのS委員長にも相談した。

が、予想以上に残念な対応であった。

期待はしていなかったが……。

裏切られたという思いはなかったが、勉強させてもらったと今は感謝・感謝。

結論は考え抜いて自分自身で出すことにした。

 

 

数か月後、異動の願いを出した。

総務関連のポジション。

当時、辞めそうな人事担当者の後任がいなかったことも幸いした。


当時は、目の前のことしか解らなかった。

少ない情報の中で結論を出さなければならず、信頼できる人は残念ながら社内にはいなかった……。

もし、以前上司だったN氏がいたら、と何度か思ったが既に転職していた。

異動先でうまくいかなかったら、定時であがれる仕事へ転職していたと思う。

あの時点で、働き方も変わった。

社内での人間関係も変わった。


仕事に対しても、ガツガツとした感じではなくなった。
妻が生きている間に気付けばよかったと反省もした。

人生のターニングポイントであり、仕事は変えざるを得なかった大きな大きな出来事だった。

もしかしたら、あの時、異動を申し出なくても良かったのかもしれない。

そんな風に最近になって思う。

不思議なことだが、当時より今の方がそんな風に思える。

無理して変える必要はなかったのかもしれない……。

流されてみるのもいいのかもしれないと思う。

その後、転職。

新しい職場では、私の身の上に起こったことなんて現実味を帯びていない。

情報としては知っていても、それほど親しくしている訳ではないので、『そうですか』って感じ。

なので、甘えるつもりも毛頭ない。

が、それにしても手加減なし(笑)。



それを承知で、新しい環境を選ぶなら、それもまたよし。

新しい職場にはそれ相応の思い入れがあるけど、長い年月を過ごしていないので、以前の職場と比較して色々を考えてしまう。

 

まぁ、それなりに大変だけどね~。


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