年末年始の休みは
私は保育園に提出しなくてはいけない子供の掛け布団カバーを作るのに
とても苦戦していました。
実は私は手芸がとーーーっても苦手
でもいざ子供の物を作ると
子供の喜ぶ顔がみたくて、余計な事をしたくなります。
子供の大好きなSLのアップリケをアイロンで貼り付けた後
洗濯しても落ちないように
ちくちく縫いました。
そんなこんなで仕上がったのは保育園に通う30分前でした
そんな折、読売新聞で
タレントの松本明子さんが子供の手袋等を手作りしている記事を読みました。
タレントという不規則な仕事の中で
子供のためにあれこれ作るなんて
素敵なお母さんだなぁと感動するのと同時に
彼女の子供の時の記憶で
「「かあちゃんの手作りなんて格好悪い」。心の中でつぶやいたこともある。だが、夜なべで針仕事をしている母の姿も知っていた。」
という文章に自分の小さな頃の思い出を共感
そういえば私の母もいろいろ作ってくれました。
心の中でもっとかわいいアップリケやレースが欲しいなどと思いつつ、
母に言えなかったのは
一生懸命作ってくれた姿を感じていたからかもしれないですね。
私の思いも伝わるかなぁ~
以下記事全文
手芸に託す母の思い
松本 明子(まつもと・あきこ) さん タレント
1966年、香川県出身。82年、オーディション番組「スター誕生」で合格し、芸能界入り。歌手、女優、タレントと幅広い活動をこなす。現在は「TVチャンピオン2」(テレビ東京系)、「2時っチャオ!」(TBS系)の2番組にレギュラー出演。
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子ども用のマフラーと手袋に縫いつけられたアメリカンコミックのヒーロー、スパイダーマンのアプリケ。銀色の糸で、クモの巣の刺しゅうも施してある。マフラーの端には、毛糸の小さなポンポンが揺れる。
「6歳の一人息子はスパイダーマンが大好きなんです。市販のマフラーと手袋に縫いつけただけですけどね。あはは」
子どものころから手芸が得意で、小、中学校では手芸クラブに所属した。刺しゅうやかぎ針編みなど様々な手芸を楽しみ、製作キットを買ってバッグを作ったりもした。「運動が苦手な、インドアな子どもだっただけです」と笑う。
最近作るのは、もっぱら息子の身の回りの品。「生まれて初めて作ったのはベビーカー用のひざ掛け。かぎ針で小さなモチーフをたくさん編んで、それをつなげて1枚にしました」。今は幼稚園に持って行くランチョンマットや手提げ袋などに、刺しゅうをしたり、飾りをつけたり。渡した瞬間の喜ぶ顔を見るのが何よりもうれしい。一緒に過ごせない時間も長いだけに、母親として出来る限りのことをしてやりたいのだ。
仕事場での待ち時間や車での移動時間など手が空いたときには、すかさずチクチク。帰宅後、寝付いた子どもの枕元に小さく明かりをともし、寝顔を見ながら作業することも多い。心静かなひととき。ストレスも抜けていくという。
手芸好きは母譲りかもしれない。母はよく、服や小物を手作りしてくれた。自分だけの品を身にまとうのはうれしかったが、一方で、マンガの主人公などがデザインされた既製品を持つ友人をうらやましく思ったこともあった。「かあちゃんの手作りなんて格好悪い」。心の中でつぶやいたこともある。だが、夜なべで針仕事をしている母の姿も知っていた。
「子育ては、母が与えてくれた経験を自分もなぞるしかない。不思議なことに、母が自分のためにしてくれたことは小さなことでも忘れていないんですよね」。母から受け継いだものを自分も伝えようとしているのだろうか。
今は、子どもを幼稚園に送ってから仕事へ向かう毎日。俳優である夫は息子の面倒をしっかりみてくれる良きパパだが、同じく不規則な生活。共働き夫婦を頼もしく支えるのは、母だ。
息子は4月から小学生。準備も忙しくなる。次は何を作ろうか。「いつか『お母さんが作るもの、ダサくて嫌だ』なんて言われる日が来るんでしょうか。それまでは続けますが、ちょっと寂しいな」(上原三和)
(2007年1月4日 読売新聞)