奈良県大和高田市築山字城山にある「築山古墳」は、馬見古墳南群の中核をなすを構成する古墳の1つで、大和高田市内の古墳群のうち最大のものです。宮内庁により「磐園陵墓参考地」として陵墓参考地に治定されています。
今回は、馬見古墳南群を構成する「古墳群散策」をしてきましたので紹介したいと思います。
「築山古墳」は、5世紀頃の築造による前方後円墳で、馬見古墳群の南群の中核をなす大型前方後円墳です。全長は210 メートルで、満々と水をたたえた周濠を加えると261メートルもあります。3段築成で葺石・埴輪(円筒・朝顔形)を備え、くびれ部には造出しが付いています。以前は、「武烈天皇陵」と伝えられていましたが、被葬者はいまだ特定されていないミステリアスな魅力をもった古墳です。住宅地の中にある、とても大きな古墳でした。満々と水をたたえた周濠が、とても印象的でした。
「築山古墳」は、多くの大小古墳に囲まれてます。大谷山自然公園の中に残る「大谷山古墳」(公園内には2つ円墳を見ることができます。)・「かん山古墳」(築山古墳の北の築山児童公園内にある帆立貝式前方後円墳です。今は、完全に公園化しており古墳の名前さえ書いてありませんでした。)・「古屋敷古墳」(築山古墳の西北にある古墳ですが、今は畑になっています。)・「狐井塚古墳」(築山古墳の南東の全長75mの前方後円墳です。道路沿いからしか見ることが出来ませんでした。あまり整備されていませんでした。)・「コンピラ山古墳」(築山古墳の東にある古墳で、直径95mの近畿最大の円墳です。コンピラ山古墳は、金毘羅神社が墳丘上に祀ってあったことから名がついたものだそうです。住宅地に囲まれていて、古墳という雰囲気はありませんでした。)
残念ながら、どの古墳も案内板等がなく事前に調べておいた地図を頼りの歴史散策でした。これだけの歴史遺産ですので、せめて古墳の名前だけでも掲示していただきたいものですね。
どの古墳も、「築山古墳」から歩いていける距離にありました。地図を頼りに探しながらの「古墳群散策」、楽しく古墳巡りをすることが出来ました!