奈良県明日香村において、4月8日(木)14時より日本最古の仏像「飛鳥大仏」がある「飛鳥寺」で、お釈迦様の誕生をお祝いする「花会式」が行われました。
今回は、「飛鳥寺の花会式・2021」を紹介したいと思います。
4月8日はお釈迦様の誕生日です。お釈迦様の誕生時、甘露の雨が降り注いだとの伝承により本堂前の誕生仏に甘茶をかけてお参りします。「花会式」とは、お釈迦様の誕生をお祝いする法会であり、この「花会式」が日本で最初に行われたのが「飛鳥寺」です。
日本書紀には、「606年4月8日、銅・縫物の丈六の仏像がそれぞれ完成した。この日、丈六の銅の仏像が元興寺の金堂の戸より高くて、堂に入れることができなかった。多くの工人たちは相談して、堂の戸をこわして入れようといった。ところが鞍作鳥の偉いところは、戸をこわしたりせず、立派に堂に入れたことである。その日、齋会を設けた。そのとき許されて参集した人々の数は、数え切れない程であった。」と記されています。
多分この日は、推古天皇・厩戸皇子・蘇我馬子も銅の仏像の完成に立ち会ったと思われます。その場所に、今自分がいると思うだけで感激しました!
「飛鳥寺」ではこの日、いつも閉じられている本堂の扉が開け放たれ、境内から本尊の飛鳥大仏(釈迦如来像)を参拝することができました。
最後に、本堂前の誕生仏に甘茶をかけながら、コロナウイルスの一刻も早い終息をお願いしてきました!