前回、明日香村文化協会主催の現地講座第2回目、「江戸期のお伊勢参りで通った道を巡る」(2)を紹介しました。
今回は、飛鳥時代の古道「山田道を巡る」(最終回)の様子を紹介したいと思います。
いよいよ、飛鳥の「古い道と遺跡を考える」も最終回となりました。最終回は、飛鳥時代の古道「山田道を巡る」というテーマで、飛鳥時代の古道「山田道」沿いにある「山田寺」(奈良県桜井市)をスタートに、「山田道」を巡りながら終点である「石神遺跡」(明日香村埋蔵文化財展示室)まで、約3時間半程かけて歴史散策を行いました。
(行程)
山田寺ー弘計(おけい)皇子神社ー道標ー八釣マキト古墳ー竹田遺跡(新田部皇子の邸宅跡?)・東山カタバリ遺跡(飛鳥寺の屋根飾の破片)ー新山田道・道標ー飛鳥城(中世の城)-竹田道・道標-狂心渠(たぶれごころのみぞ)跡(中の川)ー古山田道-小墾田(おはりだ)宮推定地ー石神遺跡(明日香村埋蔵文化財展示室)
飛鳥時代の古道である「山田道」は、7世紀前半に造られた「古山田道」と7世紀中半に造られた「新山田道」があり、今回は「古山田道」を主に巡りました。この道は、608年に隋の使者「裴世清」が「小墾田(おはりだ)宮」に行くため、通ったと思われる道です。途中に色々な、遺跡や道標等があり明日香村の文化財課の専門家による解説を聞きながら歴史散策を行いました。
今回、明日香村文化協会主催の現地講座である、飛鳥の「古い道と遺跡を考える」を通して、古代・中世の「飛鳥」のことを、とても詳しい資料のもと色々なことを知ることができました。
それにしても、毎日のように散策している所が、約1400年前の道だったなんて思いもしませんでした!