奈良県 明日香村稲淵地区において、2025年1月13に豊作を祈って新しく作り掛け替えられる「男綱(おずな )の綱掛け神事」が行われました。
「綱かけ神事」は、子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪疫などが道と川を通って侵入するのを押しとめ、住民を守護するための神事と言われています。
栢森地区の神事の特徴は、全体を仏式で行なわれます。
稲渕地区での「男綱の綱掛神事」は神式で行われます。
「男綱」は柏森のさらに奥にある男渕の竜神を、「女綱」は女渕の竜神を祀っているといわれています。
稲渕からさらに南にある柏森(かやのもり)地区の「女綱の綱掛神事」は、「男綱」と対になる「女綱」です。
栢森大字の神事の特徴は、全体を仏式で行なわれます。稲渕地区での「男綱の綱掛神事」は神式で行われます。
稲渕地区の「男綱の綱掛け神事」の「男綱」は、長さ約80m、重さ300kg位あります。稲渕地区の住民の方が勧請橋の所で、わらを編んでおられました。高さ約1.7m・直径約30cmほどのシンボルが綱と共に飛鳥川をまたいで、長い注連縄が張られます。
張る時は、一般の参加者も一緒になって行います。
今年は、珍しく外国の方も参加されていました。
「男綱」を掛け渡した後に、神所橋と呼ばれる橋に祭がを設けられた場所で、飛鳥坐神社の宮司により神事が営まれ白米と御神酒が飛鳥川に三度にわけて流されます。
最後に、竹串にミカンとお札のついた物を参加者がいただいて終了となります。
神事は、13時30分頃から始められ15時頃には終了しました。
神事が始まる前には、地元の方がつくられた温かい甘酒を頂きました。今年も、無事参加できたことに感謝です。
ところで二つの神事に参加して感じたことは、残念ながら年々参加者が少なかくなってきています。
明日香村に残る二つの神事は、村の宝です。
高齢化や人口減少のなか、後世にこの大事な神事を残すためにも、後継者の育成等が必要になってきているのではないかと思いました!
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