Amazon.co.jp より,「ソフトウェア開発の持つべき文化」 が届く.
本書は,2005/6 の出版で,当初からタイトルがとても気になっていたのだが,入手し忘れていたのに気がついて先日注文したものだ.
筆者の カール・E・ウィーガーズ (Karl E. Wiegers) 博士 は,Eastman Kodak社で写真技術に関する研究やソフトウェア開発に18年間かかわり,現在は, Process Impact 社 を主宰して,ソフトウェア開発に関するコンサルテーション,講演,執筆などを行っている.
本書は,1996年に出版され,ソフトウェア開発者向けの専門雑誌 Software Development Magazine 誌 の Productivity Award を受賞した話題作である.1996年の出版と聞くと内容が古いという印象があるかもしらないが,決してそんなことはない.流行の技術には殆ど左右されない本質的な内容である.
私自身の経験では,この手の本では,「80%以上賛成」できるものは非常に少ないが,この本書は,その少ない例の一つだと言える.
目新しい技術や,魔法のような手法ではなく,確実に効果があると知られているものについて,判り易い文章と豊富な参考資料とともに,うまくまとめている.
原題は「Creating a Software Engineering Culture」であり,ソフトウェア工学のお作法を,単に技術としてではなく,文化ととらえている点が,本書と他のソフトウェア工学の本との大きな違いである.
さらに,品質と,継続的な学習を重視している点が,とても良いと思う.例えば,226.p には「顧客にではなく,同僚に欠陥を発見してもらうように努力しなさい.」,350.p には「しかし,プロのエンジニアであるということは,貴重な自由時間を自分の勉強に充てるということです.」とある.
プロとしてソフトウェア開発に関わるすべての人,これからソフトウェアの道を歩もうとする人に,強くお勧めする.ソフトウェア開発技術者必読の一冊.
本書は,2005/6 の出版で,当初からタイトルがとても気になっていたのだが,入手し忘れていたのに気がついて先日注文したものだ.
筆者の カール・E・ウィーガーズ (Karl E. Wiegers) 博士 は,Eastman Kodak社で写真技術に関する研究やソフトウェア開発に18年間かかわり,現在は, Process Impact 社 を主宰して,ソフトウェア開発に関するコンサルテーション,講演,執筆などを行っている.
本書は,1996年に出版され,ソフトウェア開発者向けの専門雑誌 Software Development Magazine 誌 の Productivity Award を受賞した話題作である.1996年の出版と聞くと内容が古いという印象があるかもしらないが,決してそんなことはない.流行の技術には殆ど左右されない本質的な内容である.
私自身の経験では,この手の本では,「80%以上賛成」できるものは非常に少ないが,この本書は,その少ない例の一つだと言える.
目新しい技術や,魔法のような手法ではなく,確実に効果があると知られているものについて,判り易い文章と豊富な参考資料とともに,うまくまとめている.
原題は「Creating a Software Engineering Culture」であり,ソフトウェア工学のお作法を,単に技術としてではなく,文化ととらえている点が,本書と他のソフトウェア工学の本との大きな違いである.
さらに,品質と,継続的な学習を重視している点が,とても良いと思う.例えば,226.p には「顧客にではなく,同僚に欠陥を発見してもらうように努力しなさい.」,350.p には「しかし,プロのエンジニアであるということは,貴重な自由時間を自分の勉強に充てるということです.」とある.
プロとしてソフトウェア開発に関わるすべての人,これからソフトウェアの道を歩もうとする人に,強くお勧めする.ソフトウェア開発技術者必読の一冊.
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