Dr. Jason's blog

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家族や親戚が脳の病気になったら

2005-10-10 | Medicine
 お医者さんにも,「上手い下手」があることは,ある程度は一般に知られている.特に,歯科は患者も医者も多いし,下手な先生にかかると,痛みがあったりできあがりの美観に問題があったりするので,素人の患者にも技量の差がすぐにわかる.

 現在の臨床医学の中で,医者の技術の差が一番大きいのは,おそらく「脳神経外科」の分野であろう.
 本書は,世界中で,(同業者からも)「神の手を持つ」といわれている,日本人脳外科医 福島孝徳 先生 の経歴や活動等を紹介したものである.

 福島先生は,脳外科の中でも頭蓋底の難しい部位の手術を,「鍵穴手術」と呼ばれる,1-2cmの比較的小さな穴から顕微鏡や特殊な器具を用いて行う手法を確立,発展させたことで世界的に知られている.現在は,米国の デューク大学 ウェストバージニア大学 の医学部の教授を兼任している.
 また,おそらく,現時点で,地球上で,一番沢山の脳外科手術の臨床経験,執刀経験をもつ脳外科医である.
 福島先生の一番凄いところは,ご自分の技術や器具を広く外部に開示している所だと思う.世界各地でご自分の実際の手術に現地の医師を立ち会わせて指導されている.さらに,後進の育成のために,国際脳神経外科教育基金(INEF)を設立している.


 家族,親戚,友人などに,難しい脳の手術が必要になったら,福島先生かその弟子先生の手術を受けることをお勧めする.
 # 年に1-2回は,日本にもどり執刀されるそうです.

 問い合わせ先は,以下ののとおり.(日本語でOK)
  fukushima@carolinaneuroscience.com
  Fax: (919) 239-0266


福島孝徳 脳外科医 奇跡の指先

PHP研究所

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 しかし,それにしても,東京生まれで東京育ち東大卒である,福島先生の活動の本拠地が東京でないというのは,非常に大きな日本の社会システム上の問題だと思わざるを得ない.
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