Dr. Jason's blog

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夏休み読書週間 (2)  プロフェッショナル・サービス

2006-08-29 | Business
 最近、専門家によるサービス、プロのサービス、「プロフェッショナル・サービス」等について、考えさせられることが少なくない。
 ビジネスの世界でよくとりあげられる、プロフェッショナル・サービスは、弁護士、会計士、医師、建築設計士、経営コンサルタントなどの専門家、あるいは、ホテルやレストランなどである。
 私の生業としている、情報システムの構築やソフトウェアの開発は、医師や建築設計士と同じような側面と、コンサルタント的な側面があり、非常に複合的なプロフェショナル・サービスである。

 一冊目の「コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング」は、知人に紹介されて購入したもの。
 フィリップ・コトラー教授トーマス・ヘイズ教授ポール・ブルーム教授という、3人のマーケティングを専門とする有名教授の共著。訳書のタイトルに「コトラーの」とあるのは、まさにマーケティングの作戦か?
 また、タイトルに「マーケティング」とついているが、前半は、「プロ」としての心構えや基本的作法について、戦略の視点からまとめられている。「サービスの質」を第一のキーポイントとして挙げられている部分を読んで、改めて、自らのサービスに関して省察する良い機会となった。
 米国の、医療機関、会計事務所、法律事務所、経営コンサルタントなどを前提に書かれているが、ほんの少しだけ米国の事情を理解していれば、日本の場合におきかえても色々と参考になる。
 「プロフェッショナル・サービス」に分類されるビジネスを、生業としている方には、必読書として、特に推薦したい。

 二冊目の「上流顧客を満足させるプロフェショナルサービス」は、Amazon.co.jpで、他の本を物色していて購入したもの。
 筆者の酒井光雄 氏は、日本能率協会マネージメントスクールの講師等も務めるマーケティングコンサルタント。
 プロとしてのサービスのポイントについて、(顧客の)「感動」と「もてなしの心」の視点からまとめてている。単なる「プロフェッショナル・サービス」ではなく、「一流」のサービスをめざそうという方には、特にオススメの一冊。

 三冊目の「サービスの花道」は、地元の書店の店頭でみつけたムック。
 どんなサービスがダメか、サービスとはどうあるべきかを、各界のさまざまな人が述べている。サービスの、多様性、多角性、プロとしての心構えについてとても勉強になった。
 サービス業で、マネジメントに携わっている方に、オススメの一冊。


コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング
フィリップ・コトラー、トーマス・ヘイズ、ポール・ブルーム(共著)
ピアソン・エデュケーション

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目次
 プロフェッショナル・サービスのためのマーケティング
 プロフェッショナル・サービスのマーケティング―12のキーポイント
 良質なサービスの提供
 マーケティング活動の構築と強化
 マーケティング情報の収集と活用
 戦略計画と戦略的組織
 市場細分化、市場選択、市場への訴求
 顧客理解
 サービス・ミックス
 プロフェッショナル・サービスの価格設定
 サービスの利便性確立
 統合型マーケティング・コミュニケーション
 プロフェッショナル・サービスのオンライン・マーケティング
 顧客維持戦略と関係構築戦略
 プロフェッショナル・サービス・マーケティングの今後


上流顧客を満足させるプロフェッショナル・サービス
酒井光雄(著)
日本能率協会マネジメントセンター

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目次
 お客様が感動する瞬間
 サービスが高度化する時代のサービス
 リピーターをつくるハイエンドサービス
 ハイエンドサービスを実現するホスピタリティマインド
 一流のサービスマインドを発揮する方法
 一流のサービスを生み出すザ・リッツ・カールトンの人づくり


サービスの花道―特集好きなサービス嫌いなサービス

講談社

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特集
 私の好きなサービス嫌いなサービス
 客の心をつかむプロ達 
 
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