本書は,明治大学経営学部の阿部悦生 先生が,1992年から1993年にかけてイギリスのケンブリッジ大学に研究留学していたときに,見聞きしたことをまとめたエッセイである.
すでに,15年前のことなので,現在では様子がちがっている部分もあるともわれるが,大学とカレッジの組織関係,教員や学生の生活,日常のくらし,英語,研究,遊びなど,様々なことが生き生きと述べられている.
特に,大学とカレッジの組織の多重構造や教員との関係については,詳しく説明されている.また,教員の階層や呼称,食事の作法などについても詳しく述べられている.
様々な場面で,善くも悪くも,依然として,英国が伝統を重んじ,階級的な風習の強い社会であることが改めて感じられた.また,英国の生活や大学には,日本にはない「ゆとり」が感じられた.
私は,英国には行ったことがないし,海外の大学の事情については,直接にはわずかに米国等の事例を知っているだけなので,全体的に色々と勉強になった.
英国の大学へ留学を考えている方,あるいは,大学の運営や教育にあたっている方で,日本の大学の現状に問題を感じている方に,オススメの一冊.
目次
第1章 ケンブリッジ大学とカレッジ
第2章 フェローと学生
第3章 ケンブリッジでの暮らし
第4章 英会話の難しさ
第5章 研究三昧
第6章 ケンブリッジでの遊び
すでに,15年前のことなので,現在では様子がちがっている部分もあるともわれるが,大学とカレッジの組織関係,教員や学生の生活,日常のくらし,英語,研究,遊びなど,様々なことが生き生きと述べられている.
特に,大学とカレッジの組織の多重構造や教員との関係については,詳しく説明されている.また,教員の階層や呼称,食事の作法などについても詳しく述べられている.
様々な場面で,善くも悪くも,依然として,英国が伝統を重んじ,階級的な風習の強い社会であることが改めて感じられた.また,英国の生活や大学には,日本にはない「ゆとり」が感じられた.
私は,英国には行ったことがないし,海外の大学の事情については,直接にはわずかに米国等の事例を知っているだけなので,全体的に色々と勉強になった.
英国の大学へ留学を考えている方,あるいは,大学の運営や教育にあたっている方で,日本の大学の現状に問題を感じている方に,オススメの一冊.
目次
第1章 ケンブリッジ大学とカレッジ
第2章 フェローと学生
第3章 ケンブリッジでの暮らし
第4章 英会話の難しさ
第5章 研究三昧
第6章 ケンブリッジでの遊び
ケンブリッジのカレッジ・ライフ―大学町に生きる人々 (中公新書)安部 悦生中央公論社このアイテムの詳細を見る |