



物質的領域と人間的領域の相互作用は、何世紀にも亘って研究をされてきているが、殊、霊的領域と人間的領域の研究になると、現代に至っても尚、まったく無視されている。しかし、目に見えない世界を信じる人は年々増加し、50年前から数えると倍増というデータもある。霊的世界について、聖書ははっきりと語っている。そのポイントを確認しよう。





神様という言葉に抵抗のある人はほとんどいないが、話が天使とか悪魔とかになると、途端に荒唐無稽な御伽噺のように捉えられてしまう。この世界には、光と影、陰と陽、表と裏、 善と悪、男と女、のように必ず二つの対照がある。つまり神が存在しているのなら悪魔も存在し、神に仕える天使がいるのなら、悪魔に使える悪霊も存在する。天使や悪魔は、単に人間の心や善と悪とを象徴的に擬人化したものではない。創世記から黙示録まで、聖書は霊の世界の存在について繰り返し言及し、悪魔について警告しているにも係わらず、教会がこの事について論じないのは、この段階で悪魔の策略に陥っているのだ。犯罪を企む者にとって最も都合が良いのは、自分の存在と自分の目的を相手に知られないこと。私たちに対する悪魔の第一の働きは、自分の存在を隠すことなのだ。




「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません!」と豪語したペテロには、仲間を出し抜こうとする抑揚した感情があった。「この香油は三百デナリオン以上に売って、貧しい人々に施すことができたのに。」と呟くユダの正論には、自らの誤魔化しの奥にある隠れた心の動きがあった。私たち自身、時に自分の心の動機がわからないまま、言葉を発することがある。この世界、どこを見てもすべて正論が前提で動いている。政治も経済も道徳も。そしてあのイスラム国や北朝鮮であっても、彼らの「正論」によって動いているのだ。その歪んだ確信による「正論」が人を殺している。どこの国も、誰もが自分たちの正当性を主張する。しかしその正論に決定的に欠けているものがある。そこには愛が存在しない。

正論の応酬に、「愛」など持ちだせばせせら笑われるだろう。それくら、まったく愛が欠如している。国家間レベルから日常生活に至るまで、正論を振りかざす側と振りかざされた側のやり取りは平行線を辿るのみで、根本的な解決の糸口にはならない。こうして、世の中の正論を巧妙に用いながら、私たちを不幸と混沌へ陥れて行くのが、サタンの奥深いやり口なのだ。
サタンの究極の目的は、人間を苦しめることでも、殺すことでもない。一生、家庭や財産に恵まれていても、最後に神様との関係がなければ、サタンの勝ちであり、すべてを、命すら失っても、最期に主を呼び求めればサタンの負けなのだ。サタンは、神様の最後の審判の時、自らが滅ぼされてしまうことを知っている。だから、一人でも多くの人間を道連れにしようと必死に、ありとあらゆる手を使って唆してくるのだ。


つまり、あなたがたは罪に仕える奴隷となって死に至るか、神に従順に仕える奴隷となって義に至るか、どちらかなのです。(ロマ6:16)




神様側についているために、必要なのは、イエス様に繋がっていること!ただそれだけ。サタンが最も敵視しているのは、クリスチャンの存在。他の人々は策略が功を奏して、知らずと悪魔陣営に繋がってしまっているのだから。ペテロの手紙は、各地に離散していて仮住まいしている選ばれた人たち、つまりクリスチャンに対してのメッセージだ。上記2つは良く知られているッ御言葉だが、前後して繋がっていることに気付いている人は少ない。聖句は呪文ではない。前後、そして全体の内容と意味を正確に把握理解することが大切だ。
ここで、悪魔に食い尽くされそうになっているのは、すぐ前にある思い煩いを任せることができないクリスチャンのことだ。神様と言う最強の味方を知りながら、日々悩みの連続、思い煩いの山。これら悩み煩いが不信仰となって、悪魔が噛みつく餌になる。クリスチャンの最も弱い部分につけ込み、躓かせようと、悪魔が狙う。実に「躓き」のギリシャ語は、スキャンダルの語源であり、人間が神様に躓くことが元祖スキャンダル、という訳だ。
神様に完全に委ねた途端に、サタンは手出しすること適わず、イエス様の前には何もできなくなるのだ。この戦いは、イエス様によってすでに勝利が決定している。決して侮ってはならないものの、神の子にとって悪魔は恐れる対象ではない。ただ、イエス様と繋がっていることだけに、気を配ればよいだけだ。

「全ての人に要請されている最も重要な決断は、心の底からイエスキリストに対する態度を決断することである。 一切のことがそれに懸かっている。」聖書ハンドブックを著したヘンリー・ハーレーの言葉通り、誰もがこの決断に日々直面する。そのことに、あなたの人生の一切が懸かっている。受難週の今、イエス様の言葉を聞いてほしい。「あなたの罪は赦された。今日、あなたはパラダイスにいる。」この言葉をあなたが選び、確実にあなたのものになりますように。Happy Blessed Easter!




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