無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

UNIDEN (ユニデン)のスキャナー2

2010年05月31日 | 無線機器


なんだかんだ言ってまたスキャナを増やしてしまった。

今度のは BC350C というものだ。
BC355Cと比べると姿形は似たり寄ったりだが、機能性能で若干違う。いわゆる形遅れのものを購入したから、価格も若干安く調達。いろんな帯域が聴けるのにもかかわらず、わざわざ正面に「800MHz」と書いてあったり、「NASCAR」などと書いてあるのは調べてないので理由は分からない。

受信周波数や感度の類は355も350も同じだが、機能でいうと355Cのユーザーメモリ100chに対し、350Cは50ch。近所で強い信号を受けたらブロックするとかいう機能の有無、背面のメモリプロテクトスイッチの有無、ボタンの配置が若干違う、メモリバンクのスキャンのオンオフ種類等々。それとスケルチを効かせる回転方向は、350Cはボリュームと逆、355Cはボリュームと同じである。元々これを入手するにあたっては、お手軽さのみで判断して買ったため性能まで深くこだわっておらず、自分はこれで十分である。もし購入を検討している人がいるなら、どちらかといえばBC355Cのほうが良いとは思うけど。

ただ一つの注意点。
430MHz帯FMのアマチュア無線の受信用に使おうとした場合、これらの受信機のステップはバンドごとに5kHzか12.5kHzの固定なので、これを確認せずに入手後、文句を言ってはいけない。(どう暴れても433.1250MHzとか439.7125MHzとかになる)
心配な人はユニデンのサイトに行けば取説がPDFで落とせるようになっているから、気になる人はまず確認を。

自分の場合、「地元消防関係→航空関係→29/50/144/430アマチュアのFMメインチャンネル」のようにスキャン回しているが、メインチャンで自分が呼ばれると結構慌てるものだ。(さすがに受信機を目の前にしてていきなり応答は出来ないし)

UNIDEN (ユニデン)のスキャナー

2010年05月29日 | 無線機器


海外の通販を使って、かねてより気になっていたユニデンのスキャナー(受信機)を購入してみた。型番は BC-355C というもの。ユニデンのスキャナーは、爆速スキャンで定評があり、受信していても気分が良い。
取説に書いてある性能紹介文でも、

 Scan Rate: 50 channels/second
 Search Rate: 60 steps/second
 180 steps/second (5 kHz steps band only)

 スキャンレート:50チャンネル/秒(1秒で50chだよ50ch!)
 サーチレート:60ステップ/秒、
 5kHzステップバンドではなんと180ステップ/秒だ。

販売価格はだいたい100-120ドル程度、日本までの送料を含んでも日本円にしたら1万3千円ぐらいな感じだ。さすがに値段が安いだけあって、ユーザーメモリは100chだし、モードやステップの設定なんかで細かい設定は出来ないが、特定の周波数だけメモリしてひたすらスキャンさせて聴くだけなら、まさにコレの出番。広帯域受信機能があるアマチュア無線機を1台占有することを考えたら安い買い物である。



音声出力は1.2Wあり、少々騒がしい環境でも明瞭な受信音を出してくれる。本体から出る音の感じは少々硬めな印象はあるが、この辺は好みだろうし、外部スピーカーも使えるから大した問題では無い。
受信できる範囲とモード(固定)、ステップ(固定)は以下の通り。

 25.000 - 27 .995 AM 5kHz
 28.000 - 54 .000 FM 5kHz
 108.000 - 136 .9875 AM 12.5kHz
 137.000 - 174 .000 FM 5kHz
 406.000 - 512 .000 FM 12.5kHz
 806.000 - 956 .000 FM 12.5kHz

上記のバンドスキャンの他、あらかじめアメリカ向けのあらゆる周波数割り当てのプリセットがしてあるのだが、日本でそのプリセットを活用しようとするならば、国際VHFぐらいは使い物になるだろう。

とりあえずクルマには積んでみた、次は家と会社に・・・か?

Keywords: UNIDEN BC-350C エアバンド 国際VHF

電源ノイズフィルタ

2010年05月25日 | 日記
先日、業務用無線が設置してあるクルマを見る機会があり、電源周りに興味を持った。

この無線機の横には、ご丁寧に電源のジャンクションボックスと電源フィルタも付いている。電源フィルタは富士通テン製「KZ-1002」という型番だ。オーディオ関係のノイズ対策で用いられる製品のようだが、なぜか世間ではあまり出回っていない。(富士通テンのHPにも出てないし)
定格が12-24Vで容量は7A、V-UHFのモービル機だと50W機に使うにはしんどい。

それに対し、ここに付いている業務用無線機の出力はせいぜい10W程度、電流にすれば3Aぐらいなもんだろう。
さて、プロの通信が使うこのフィルタの効果、いかほどのものか。

アルインコのジャンク無線機4

2010年05月24日 | 日記
格安で入手したこの ALINCO の DJ-1000 、試せば試すほどアラが出てくる。

地元のアマチュア波とか消防波とかを受信させているとき、深めの変調が掛かるとスケルチがバタついたりする。そして(測定機上で)送信確認をしてみてもやはり変調は浅い。すなわち機器の帯域特性がナローな機器なのだ。
この無線機を評価するにあたっては、アマチュア機と単純には比較が出来ないので、どうしても同じ機種間でやる必要がある。偶然にも(笑)手元には同じ無線機が2台、複数入手しておいてよかった。

同じ機器を同じ設定にして、相手方が同じ機器であれば何も気付くことは無かったかも知れないが、そこらを飛び交っている電波の受信用などで使うとなると、いろいろ調整しなければならないだろう。
幸い、このアルインコの機器は(コストや技術力の関係か)基板にアナログな部分も残されており、内部は半固定抵抗類である程度の追い込みは出来そうだ。


って、いつものように、ある程度調整して追い込んだ時点で満足してしまい、結局「在庫」(≒タンスの肥やし)になるだろうけど。また、受信帯域関係が少々気になると言って、さすがにフィルタまでいじる気にはなれない。

それとこの無線機、送受信の設定が出来るチャンネル数が12ch分あるのだけど、スキャンを設定した場合、チャンネル切替ツマミを12chにするとスキャン動作になるため、1ch分が無駄になる(みたい)。ちなみにスキャンの速度は一昔前のアマチュア機並と言った感じ。DCSやトーンを設定している場合、トーンやDCSコードが違う信号を受信しても無駄にスキャンは止まらないようだ。

 DJ1000 周波数範囲(参考)
136-155MHz (V1 仕様)
155-174MHz (V2 仕様)

追記
 人から聞いた話だが、ネットオークション上に"周波数を書き込むよ"という出品があるんだそうだ。丁寧にネット検索すると設定用ソフトも接続するための簡単な回路図も、ネット上に落ちている。(自分もネット検索で情報を集めたし)この手の機械いじりはアマチュア精神(笑)的にも手間を楽しんだ方が良い気がする。

アルインコのジャンク無線機3

2010年05月23日 | 日記
まったくもう、手こずらせやがって。

結局、 ALINCO 純正のPC接続ケーブル ERW-4 と同等の回路を自作した。
( ERW-4C =無線機側の端子が3.5φ、 ERW-4D は2.5φだ)



必要な部品たち
 2CS1815×2 2SA1015×1 1S1588×2
 4.7k×2 47k×1 100k×2
 2.5φステレオプラグ
 D-SUB9ピンコネクタメス
 適当な基板 適当な線材

部品箱を漁るとパーツが全部揃うって、普段どんだけ集めてるんだか(汗)
で、回路をチャッチャと組み上げ、ろくに回路の点検もせずにPCに無線機を接続、書き込み操作をやってみると、



・・・・・が左から右に増えていき、「 Data being transmitted 」の表示の後、

「 Data output complete. Channel data has now been transfered. Please turn off the radio. 」

というメッセージが表示され、いやにあっけなく無線機にデータの入力が完了。
それと同時にけたたましく「ぶぅーーー」と鳴っていた忌まわしいエラー音が消えた。



無線機テスタにかけて軽く試験した感じでは、
・感度は145MHzから153MHzまでで概ね-7dBu。(消防波受信に最適)
・送信出力最大5W、LOW設定で1W可。(送信なんかめったにしねぇーー)
・CTCSS/DCS設定可。(使うのか?)
・無調整ではデビエーション低すぎ最大2.2KHz程度。
 (基板にDEVと書いてある半固定抵抗で調整できそう)
・スキャンは決して速くない。(どーせ在庫になるだけでろくに使わないし)
・変調が深い信号が入るとスケルチ閉じるっぽい
・ボリューム最小に下げててもビープ音だけはうるさい

まともに買ったら高価な業務用無線だけど、あの値段でこの質感の機器はお買い得か。
あまり集積度は高くないから、本体の回路を見ながらブロックダイヤグラムは起こせそう。次はアマチュア機の自作機申請だな。

では職場用・クルマ用に増設するか?・・・と思ったものの、充電器を入手せねば。(あるんか?)

ちなみに、手元に届いて電源を入れたとき、何で「ぶぅーーー」と言っていたかというと、BEEP音を出す設定で「ブランク(割り当ててない)チャンネルにチャンネルセレクターが設定されると鳴らす」の設定になっていたためである。つまり「一つもチャンネルデータが書き込まれていない」状態だったからだ。

アルインコのジャンク無線機2

2010年05月14日 | 日記
前回に引き続き、アルインコのDJ-1000という怪しい無線機をいじってみる。

DOSマシンでソフトを立ち上げ、144MHz帯アマチュア無線のメインチャンネルである145.00MHzをPC上に入力、無線機に書き込みをする動作を実施。
使用するケーブルで、アイコム純正のものを使うと何のためらいもなくエラーを返すので、似たような回路のバースタ業務機用のものを接続し、試してみる。
すると、やはり書き込みは出来ないのだけど、こちらの場合はちょっと考えてからエラーを返すようになった。

電源を入れると、起動後に即エラー音ということは、ここに何かあると考えるのが妥当である。

 仮説1 工場設定で初期のデータが書き込まれていないからそもそも編集しようにも出来ない
 仮説2 そんな怪しい他社のケーブル使ってないでアルインコの純正ケーブル使えよ
 仮説3 パソコンと232C間、ケーブル間で相性がある
     (これはモトローラやバースタで、たまにある)
 仮説4 こんなんだからジャンクで出てきた

誰かいないかな、中の人。

アルインコのジャンク無線機

2010年05月13日 | 日記
ひょんなことからアルインコ製の DJ-1000 という海外向けの業務用無線機を入手した。
VHF機でチャンネル数は12ch、うまくいけば144MHz帯のアマ帯で使えそうだ。

入手時点で本体とアンテナ、ニッカド電池しか無く、とりあえず適当な電源を繋いで電池を充電してみた。充電後、とりあえず電源を投入すると、「ピッ!」と起動音が鳴った後、すぐさま「ぶーーーーー!」という連続音が鳴り響く。

気を取り直し、次の作業に進む。
またまたひょんなことから入手した「DJ1000 CH Data Editor」という設定用のソフトウェア(MS-DOSベース)を使って、機器の読み書きに挑戦してみる。
無線機の設定には、パソコンと無線機を接続する必要があるため、アルインコ純正ERW-4というRS232Cケーブルを用意・・・と思ったが、アイコムのOPC-478というケーブルでも代用できるという情報があり、とりあえず環境を整える。
3.5φステレオプラグの根元をGND側、真ん中にDATA端子を割り当て接続。

ソフトを起動、ファンクションキーでF4を押し、COMポート(1or2)や転送速度(2400/9600bps)を設定後、無線機からチャンネルデータを読み込もうとするも、
「Eroor in RS232C Line. Data transfer unabled.」
というメッセージが表示され、うまくいかない。

さーて次に出来ることは何かな。