アマチュア無線を趣味にしている人が少なくなりつつある中、最近はアマチュア無線ではなく簡単な手続きで誰でも運用ができる「デジタル簡易無線(登録局)」で遊ぶ方々が増えてきている。
このデジタル簡易無線(登録局)というのは、昔ならば仕事(業務)で使うため大変高価であった業務用無線機器のカテゴリからちょっと逸脱した、言わば「誰でもが、仕事や遊びの垣根を越えてそこそこ使える業務用無線機」という分類にあたる新しいジャンルのものだ、と自分は勝手に思っている。(ただし、デジタル簡易無線のうち、「免許局」の分類は、旧来の業務用無線と同様)
趣味や遊びに使うこともでき、いちいち名前も名乗らずとも使える便利なこの道具は、いままでアマチュア無線をやっていた方々のうち、「これがあれば面倒くさい理屈をこねるおっさんじじいの自慢話に絡まれないで済む!」と飛びついた人も多数いることだろう。
このデジタル簡易無線は無線機本体とアンテナ、バッテリー、充電器のセットで3~5万円程度で入手出来ることから、その手軽さも人気の一つだ。
ただ、使えば使うほど気になるのが、バッテリーに代表される消耗品である。
オアソビに使おうが業務に使おうが、この手の無線機器のバッテリーの値段はお高くて、1個あたり軽く諭吉様がヒラヒラ飛んでいく世界だったりするからさぁ大変。
業務で使用するなら経費でどうにかなるからまだしも、個人が楽しむアイテムの消耗品にしては痛い出費だろう。
(プリンターのインク的な商売かよ!?というぐらいお高いのに、互換品もお安くはないという現実)
私の場合は仕事で業務用無線機器を使うことが多かったため、仕事の準備をする中で、バッテリーの管理には結構気を遣っていたのだが、仕事先で誰かが電源を入れっぱなしにしたまま放置なんかしてしまうと、バッテリーが放電しきってしまい、充電器に差しても充電を受け付けてくれないダメバッテリーを作ってしまうことがある。
ご多分にもれず、私の手持ちのバッテリーパックの中にもお亡くなり、または仮死状態になってしまったダメバッテリーパックがいくつかあるのだが、そのまま処分するのもなんか負けた気がするので、今回はオアソビ側に準じたネタを投下してみようと思う。
これはバースタ系の無線機で使うリチウムイオン電池パックだが、ダメバッテリーを開きにして電池セルに直接「カツ!」を入れて復活を試みようという訳だ。

モトローラやバーテックススタンダードのリチウムイオン電池パックの例( MLB-001 FNB-V87Li )
このバッテリーパックは、無線機側にフタがしてあり、ぱっと見はどうがんばっても二度と開けられない構造のように見えるが、接着剤の盲点(引っ張りには強いがねじれには弱い)を突いて開腹を試みると、案外簡単にパカッと開けられるものなのだ。

万力を使ってバッテリーパックにじわじわと圧力を加えると、瞬間接着剤のようなもので接着してある部分は「パカッ!」と一気に接着面が外れてくれる。
(一気に全体が残念な結果になる場合もあり)

パカッと開けて中身を取り出し、リチウムイオン電池セルのそれぞれにテスターを当ててみると、電圧が出てこない眠った状態のリチウムイオン電池セルを発見。
この仮死状態のリチウム電池セルに10Vぐらいの電圧を1秒ぐらいずつ断続的に掛けて「カツ!」を入れると、ようやくバッテリーが目覚めてくれた。
その後、充電回路の充電電源イン側に8.5V・1Aの定電圧を加えてしばらく放置したら、このバッテリーパックの仮復活は完了。
あとは普通の充電器に差して充電すればOK。

ちなみに、内蔵されていたリチウムイオン電池充電制御回路はこんな感じ。(Aliexpressあたりで送料込で2ドルぐらいで買える2セル用の充電制御回路を使って置き換えられそう)

例えばこんなやつあたり。
この FNB-V87LI で使用しているリチウムイオン電池セルは、そこらで安く買える18650セルなので、この電池セルを使い倒してダメダメになっても、中身を取り出してタブ付き18650と組み替えをして使うことも出来そうだ。
ただし、組み替えの手間を惜しまなければ・・・だけど。
2017/01/13 追記

手持ちの別な FNB-V87LI バッテリーパックも殻割してみたら、リチウムイオン電池と充電回路のバージョンが違ってた。
前回同様に電池パックをそれぞれ万力でじわじわ挟んで開腹。キレイに開けるコツがつかめてきたぞ。
コイツもモトローラ印の無線機に対応させるためにロックのツメが入る部分を加工しておく。
それにしても、この FNB-V87LIA とか MLB-001リチウムイオン電池パックが、新品売価で12,000円~13,000円だとは。
うーん。
このデジタル簡易無線(登録局)というのは、昔ならば仕事(業務)で使うため大変高価であった業務用無線機器のカテゴリからちょっと逸脱した、言わば「誰でもが、仕事や遊びの垣根を越えてそこそこ使える業務用無線機」という分類にあたる新しいジャンルのものだ、と自分は勝手に思っている。(ただし、デジタル簡易無線のうち、「免許局」の分類は、旧来の業務用無線と同様)
趣味や遊びに使うこともでき、いちいち名前も名乗らずとも使える便利なこの道具は、いままでアマチュア無線をやっていた方々のうち、「これがあれば面倒くさい理屈をこねるおっさんじじいの自慢話に絡まれないで済む!」と飛びついた人も多数いることだろう。
このデジタル簡易無線は無線機本体とアンテナ、バッテリー、充電器のセットで3~5万円程度で入手出来ることから、その手軽さも人気の一つだ。
ただ、使えば使うほど気になるのが、バッテリーに代表される消耗品である。
オアソビに使おうが業務に使おうが、この手の無線機器のバッテリーの値段はお高くて、1個あたり軽く諭吉様がヒラヒラ飛んでいく世界だったりするからさぁ大変。
業務で使用するなら経費でどうにかなるからまだしも、個人が楽しむアイテムの消耗品にしては痛い出費だろう。
(プリンターのインク的な商売かよ!?というぐらいお高いのに、互換品もお安くはないという現実)
私の場合は仕事で業務用無線機器を使うことが多かったため、仕事の準備をする中で、バッテリーの管理には結構気を遣っていたのだが、仕事先で誰かが電源を入れっぱなしにしたまま放置なんかしてしまうと、バッテリーが放電しきってしまい、充電器に差しても充電を受け付けてくれないダメバッテリーを作ってしまうことがある。
ご多分にもれず、私の手持ちのバッテリーパックの中にもお亡くなり、または仮死状態になってしまったダメバッテリーパックがいくつかあるのだが、そのまま処分するのもなんか負けた気がするので、今回はオアソビ側に準じたネタを投下してみようと思う。
これはバースタ系の無線機で使うリチウムイオン電池パックだが、ダメバッテリーを開きにして電池セルに直接「カツ!」を入れて復活を試みようという訳だ。

モトローラやバーテックススタンダードのリチウムイオン電池パックの例( MLB-001 FNB-V87Li )
このバッテリーパックは、無線機側にフタがしてあり、ぱっと見はどうがんばっても二度と開けられない構造のように見えるが、接着剤の盲点(引っ張りには強いがねじれには弱い)を突いて開腹を試みると、案外簡単にパカッと開けられるものなのだ。

万力を使ってバッテリーパックにじわじわと圧力を加えると、瞬間接着剤のようなもので接着してある部分は「パカッ!」と一気に接着面が外れてくれる。
(一気に全体が残念な結果になる場合もあり)



パカッと開けて中身を取り出し、リチウムイオン電池セルのそれぞれにテスターを当ててみると、電圧が出てこない眠った状態のリチウムイオン電池セルを発見。
この仮死状態のリチウム電池セルに10Vぐらいの電圧を1秒ぐらいずつ断続的に掛けて「カツ!」を入れると、ようやくバッテリーが目覚めてくれた。
その後、充電回路の充電電源イン側に8.5V・1Aの定電圧を加えてしばらく放置したら、このバッテリーパックの仮復活は完了。
あとは普通の充電器に差して充電すればOK。

ちなみに、内蔵されていたリチウムイオン電池充電制御回路はこんな感じ。(Aliexpressあたりで送料込で2ドルぐらいで買える2セル用の充電制御回路を使って置き換えられそう)


例えばこんなやつあたり。
この FNB-V87LI で使用しているリチウムイオン電池セルは、そこらで安く買える18650セルなので、この電池セルを使い倒してダメダメになっても、中身を取り出してタブ付き18650と組み替えをして使うことも出来そうだ。
ただし、組み替えの手間を惜しまなければ・・・だけど。
2017/01/13 追記



手持ちの別な FNB-V87LI バッテリーパックも殻割してみたら、リチウムイオン電池と充電回路のバージョンが違ってた。
前回同様に電池パックをそれぞれ万力でじわじわ挟んで開腹。キレイに開けるコツがつかめてきたぞ。
コイツもモトローラ印の無線機に対応させるためにロックのツメが入る部分を加工しておく。
それにしても、この FNB-V87LIA とか MLB-001リチウムイオン電池パックが、新品売価で12,000円~13,000円だとは。
うーん。