無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

AORの受信機をパソコンで操作してみる ( AR2300 )

2011年05月21日 | 無線機器
引き続き、エーオーアール製のブラックボックス受信機 AR2300 をいじってみる。
常に電波が出ている周波数となると、やはりラジオである。
そこで、バンドの中央付近のラジオ周波数を入力し、グラフで表示させると、こんな感じに。



帯域を丸ごと受信している雰囲気なので、たくさんトゲトゲが立っているのが分かる。
横軸が周波数帯で、左から右に行くにしたがって高くなっていく。縦軸は信号の出ている周波数と強さだ。
さらにこの情報を「ウォーターフォール」と呼ばれる表示方式にして見てみると、受信している電波の周波数帯と強さが色ごとに表示され、時間を追う毎に表示が更新されていく。



次に、従来の通信方式が大規模に変更され、常に電波が出るタイプの方式になった某業務用無線の周波数帯を設定し、2MHzのスパンで表示させてみる。ポチポチと好みの設定をしていくと、受信している周波数のピークを捕まえて周波数を解析し、順位を付けて並び替えるという芸当を成し遂げてくれる。
もちろん、信号のピークをマウスでクリックすると、その周波数を瞬時に受信し、音が出てくる。
うーん、実に面白い。



仕事でスペアナをガンガン使ってたせいもあるのだろうが、初見のソフトなのに直感で操作が出来るというのは結構うれしい。
(日本語表示のメニューは無いようだけど)

欲しいなぁこれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AORの受信機をパソコンで遠隔操作してみる(AR2300 + ARL2300)

2011年05月20日 | 無線機器
無線マニアを自称するぐらいの方なら、エーオーアール社製の受信機に対しては、それぞれの思惑で一定の評価はあろうかと思う。私の場合、過去に所有していて手放した機器と、現在所有している機器がいくつかあり、その使い心地は決して悪いものではない。(と言うかお気に入りである)
先日、いつもお世話になっている方から、「AORの受信機にインターネット経由で遠隔操作ができるインターフェースを導入したから遊んでみなよ」との情報をもらったので、早速飛びついて試させてもらった。



この画面はパソコンを使用した遠隔操作の状況である。(一部情報は画面から削除してあります)
当然のことながら、操作はすべてパソコンの画面上で行い、受信した音声はパソコンのスピーカーから聞こえてくる。
ここで使用している機器は、 AR2300 という型番の、なんと40kHz~3150MHzまで受信できてしまうお高級な受信機と、その受信機をインターネットに接続するインターフェースの ARL2300 というものだ。定価の総額でいくと、40万円近くになる大層な機器セットなのだが、持っている人は持っているものだ(≒新しモノ好き?)と感心してしまう。

さっそく、思いつく周波数をじゃんじゃん入力してみる。すると、AMラジオやFMラジオはもちろん、各種業務無線、エアバンド等々、面白いほど聞こえてくる。まるで自宅で某社のIC-PCR1000なんかを使っているような感覚だ。
しかし、操作や受信が全てインターネット経由なため、さすがにオリジナルの受信状況からは数秒の遅れは発生するようだ。

これがいざ設置する側になった場合、インターネット側で固定IPと(接続先IPが判明するのであれば必ずしも必要ではない)、使用するポートを開放し、さらにID+パスワードを設定した上で、遠隔でログイン側に教えてやるという必要があるのだそうだ。


・・・ということは、インターネットと電気が来ているロケーションの良い場所にこの受信機器類を設置すれば、かなりステキなことになるのではないかいな。
無線機器だとそれなりの工事設計書を書いて申請通して・・・となるが、受信するだけならそこらのラジオと同じだから、個人で楽しむ分は何も問題無いだろう。
マニア同士でお互い設置し合えば、受信エリアの全国制覇も夢ではないとは思うが、いかんせん価格がかわいらしくないのが難点だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする