無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

ハムフェア2010見物

2010年08月30日 | 日記


東京ビッグサイトで行われたハムフェアに行ってみた。
去年よりもブース間が広いような気もしたが、昔と比べて、大量にモノを持ったような人とぶつかるようなことも無くなり、むしろ歩きやすくのんびりできた。去年よりエアコン効いてる?という感じもしたし。
遠方から来たおなじみさんとも会え、昔お世話になった業界関係者とも雑談できて楽しく過ごさせてもらった。某ブースではブログネタを取材中の某マニア向け雑誌の元編集長様ともお会いできた。

電車で来ている身なので大きくて重いモノは買う気にはなれなかったものの、最近手軽にHFに出たいなぁと思っていたので、ちょうど釣具店(笑)が会場内にあったので立ち寄ってみた。
近頃では、釣り竿と言えば軽くて丈夫なカーボンロッドばかりだが、無線脳的にはグラスファイバーじゃないとマズイ。この出展者はわざわざ海外(中国)でグラスファイバーの釣り竿を作らせて日本で販売しているというので、自分も勢いで買ってみた。
型番W-GR-540H、全長540cm・格納時57cm・先端径0.9cm・重さ390g・12段、これが2本で4,000円、まぁ正直なところお得感はないが、ヤフオクで買って送らせて…ということを考えたらまぁこんなもんか。
で、釣り竿買ったは良いけど、はたしていつ作る気になるんだろう。



ついでに、設置例が横にあったので、パチリ。
なるほどこれはお手軽で良いアイディアだわ。


その他、500円のGPSアンテナやら、業務用ハンディ機で使えるSMAの逆になっているホイップアンテナを調達。こういう雑多な集まりはジャンク大好きな無線脳にはとても便利だが、目が肥えてないと高い買い物になるかも。測定器類や軍用無線の払い下げ品なんかは、値付けがちょっとアレだが、測定器や軍用機に走ろうものならあらゆる意味で人生が終わりそうだ。

タコメーターのようなもの (DAVIS carchip)

2010年08月26日 | 日記
日本を代表する自動車メーカー製のクルマが、突然暴走して事故を起こしたとして、海外で大規模なリコール問題になった話はつい最近のことだ。だけどその暴走事故、はたしてクルマそのものに問題があったかどうかは今のところ定かではない。(某国は訴訟おこすのが商売だったり、政治的意図があったりするからタチが悪い
数ヶ月前の記事にて、クルマの診断をするための道具を繋いでクルマの状況を確認するというイタズラをしたのだが、個人ユースでさらに突っ込んだ遊びが出来るというツールがあるというので入手してみた。
それは、"DAVIS"社製の"carchip"というものだ。





このツール、事前に各種の情報(時計だとかユーザーとか単位とか)をパソコン経由で設定し、これをクルマの運転席付近にさりげなく設置されているコネクタにサクっと差し込むだけのカンタン操作で、差し込んだ瞬間にこのオアソビの開始である。



すると、
・エンジンを動かした/止めた時間
・走行速度やエンジン回転数
・急発進、急加速/急減速(急ブレーキ)
のような情報が秒単位で記録されていくのだ。他にもたくさん項目はあるが、それは記録したい内容のお好み次第で任意に設定できる。

たとえば速度だとこんな感じ。

記録間隔の設定次第で、メモリーの容量いっぱいになるまで何日間も記録できるから、GPSロガーなどと併用すればあっという間に旅の記録のできあがり。
しかも使い方次第で、やましい調査にも使えるし可能性は無限大・・・と言いたいところだが、さすが海外製、このツールには少々難点があり、日本車では使える車と使えない車がよく分からないのだ。

今のところ、欧州車などは大丈夫のようだが、純日本車では相性の問題があるので、今後いろんなクルマで試してみようと画策中である。

2010/8/30追記
データ取り出来たクルマ
・VW POLO
・三菱SEDIAワゴン

2010/9/10追記
データ取り出来たクルマ
・ホンダ車、三菱車は結構行けそう
・ヨーロッパ車はなんか大抵のクルマ行けそう

・トヨタ車でデータ取れるのは全然巡り合わないなぁ
  KDH20*ハイエース× ヴィッツ× アリオン× プロボックス× 旧マジェスタ×
  ACR50エスティマ×(ハイブリッド車全般で行けるような)
 コンピューターがCANバスとかでもダメなのはダメだわ。

AIS Live Ship Tracking の話

2010年08月24日 | 日記
お昼のニュースを見ていたら、テロの攻撃を受けて後部がへこんだタンカー「M-Star」が東京湾に帰ってきたという。



良いのか悪いのかは別として、ネットで公開されているAIS(船舶自動識別装置)による情報を見てみると、浦賀水道を北上しているのが準リアルタイムで判明する。さて、このAISの情報は、一定のトン数を超える船に設置をする義務があり、2002年7月1日に発効した、1974年の海上における人命の安全に関する条約(SOLAS74)の第Ⅴ章で、AIS搭載義務がある船は次のように決められている。

 (1) 国際航海に従事する300総トン以上の全ての船舶
 (2) 国際航海に従事する全ての旅客船
 (3) 国際航海に従事しない500総トン以上の全ての船舶

これにより、同じ海域で複数の船の行動が随時把握でき、進行する船同士が時間経過で衝突するであろう方向(コリジョンコース)を向いていると、海上保安庁の監視端末や船に搭載したシステムが警報を鳴らしてくれるため、事故を未然に防ぐことが出来る(らしい)。



このAIS情報、受信機の出力からパソコンで解析するとか、専用のモデムを使うことで誰でも簡単に見ることが出来る。
でも、こんな正確な位置情報を出してしまうと、かえってテロに襲撃される可能性が高くなるような気もしないでもない。



モービルアンテナや基台を付けていると車検が通らなくなる・・・のか?

2010年08月18日 | 日記
「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」の一部改正について
~乗用車の外装基準の適用を猶予します~  平成22年3月29日


国土交通省は、平成21年1月以降に製作される乗用車に適用されている外装基準の適用を平成29年3月31日まで猶予することができるよう「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」(平成14年国土交通省告示第619号)の一部を改正し、本日公布、平成22年4月1日から施行いたします。

なにやら仰々しい記述だけど、かみ砕くとこんな感じか。
・平成14年に決めた法律があってだな、平成21年以降に作ったクルマの外装の保安基準だけどさ、平成29年3月末までは許してやんよ」ということらしい。

無線やってる人で自家用車にアンテナを付けている人なんて普通にいるけれど、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.3.29】別添22(外装の電波送受信用アンテナの技術基準)に記載されている内容を見ると、

~前略~
3.2. 電波送受信用アンテナの表面には、外向きに鋭く突起した部分があってはならず、また、衝突時又は接触時に歩行者等に傷害を与えるおそれのある形状、寸法、方向又は硬さを有するいかなる突起を有してはならない。
3.3. 電波送受信用アンテナの表面には、外側に向けられ、歩行者若しくは自転車又は二輪自動車等の乗車人員に接触するおそれのあるいかなる部品もあってはならない。
3.4. 電波送受信用アンテナの表面には、曲率半径が2.5mm未満である突起を有してはならない。ただし、突出量が5mm未満である突起にあっては、突起の外向きの端部に丸みが付けられているものであればよいものとし、突出量が1.5mm未満にあっては、この限りでない。

~中略~

4. 特別規定
4.1. 電波送受信用アンテナ
4.1.1. 電波送受信用アンテナは、その先端が、アンテナ製作者等が指定した使用位置であって地上2m未満の位置に取り付けられる場合には、2.6.に定める自動車の最外縁を含む鉛直面より100mm以上内側になるように取り付けられなければならない。
4.1.2. 電波送受信用アンテナは、そのいかなる部分も2.6.に定める車両の最外縁を超えて突出しないように車両に取り付けられなければならない。
4.1.3. 電波送受信用アンテナのシャフトは曲率半径2.5mm未満であってもよい。ただし、この場合において、アンテナの先端にはその曲率半径が2.5mm以上を有する固定式保護キャップを取り付けるものとする。
4.1.4. 電波送受信用アンテナの台座は、別紙1「突起物及び間隙の間隔を決定する方法」の1.に基づき測定したときに、車体表面から40mmを超えて突出してはならない。
4.1.4.1. たわむ部位がないために、アンテナの部分が特定できない場合においては、先端が平らな直径50mm以下のラムを使用し、当該アンテナの最も突出した部位に50daN以下の水平方向の力を前方及び後方に加えた後、次のいずれかの基準に適合すること。
(1) アンテナが台座に向かって曲がること、かつ、その状態で車体表面からの高さが40mmを超えないこと。
(2) アンテナが切断された場合において、アンテナの残りの部分が車体表面から40mmを超えて突出せず、かつ、直径100mmの球体が接触することができる部分に鋭利又は危険な部位がないこと。

~後略~


などと書いてある。
うーん、アホにも分かるように説明してくれないかなぁ、条文を読んでもかみ砕けないじゃん。

「平成21年以降に新車登録するときは、突起物の基準に適合してない基台とかアンテナとかフックとかケーブルクランプとかを取り付けてたらダメだよ」

までは分かった。

じゃぁ後付けならいいんだな?

よくわかんないけど適当に調べてみるか。


コールマン「ウェザーマスター」というテント

2010年08月17日 | 日記
10年近く使った(アルペンの)大型テントに引退していただき、ネットでコールマン製の新しいテントを買い求めてみた。

購入したものは、モデルナンバー#2000005748・アイテムナンバー#466379、Elite WeatherMaster 7 Screened Tentというものである。今まではテントとスクリーンテント(雨風しのげる蚊帳みたいなの)を両方持って行き、設営して落ち着くまで一苦労していたが、今回調達したテントは、居室部と蚊帳部がドッキングしてくれているので荷物が減るってもんだ。



倉庫型販売のコストコ向け商品なのか、本家コールマンのサイトで似たようなものはあっても、この品番の扱いは無いように見える。でも姿形が良い感じなのでとりあえず気にしないでおくことにした。
このテント、出入り口が扉型になっていて使い勝手はすこぶる良好な感じ、内部もカーテンのような間仕切りも付属している。さらに、窓の部分に付属品のバネのようなものを入れておくと、開閉するたびに窓部分を巻いてくれるという優れモノなのだ。


しかし、喜んでいるのも束の間、このテントの設営後にじゃんじゃん雨が降ってきて、なんと縫い合わせ部分から雨漏り発生!の緊急事態、どうやら縫い合わせ部分の防水が甘いようなのだ。(写真参照:コレ、防水シール加工してなくないか?)
ちなみに1枚目の写真をよく見てもらうとお分かりのとおり、窓のような部分にビニール袋をぶらさげてあるのは、閉めている窓の下の部分から雨漏りするからである。



現状では、ウェザーマスターが名折れ状態の「晴天時用のテント」という位置づけに決定。
雨になりそうなとき、何らかの防水の手立てをしない限りは不本意ながら大型のタープを張ってその下に建てるテントになりそうだ。(これってなんか違うような・・・)箱には良さげなこと書いてあるけどさ。



追伸
このテントのスクリーンテント部分、見たとおり「網」しかないので、雨が降ってきたら内部は水没しますよ。

2010フィールドデーコンテスト

2010年08月17日 | コンテスト
夏の移動運用の代表格、フィールドデーコンテストに参加してきた。

"参加"と書いたのは、自分のコールサインではなく所属するクラブ局「JK1YMM/2」での運用だからで、これは毎年恒例行事の一つでもある。運用場所は、大抵の無線家が嫌がるであろう荷上げが面倒な峠のお山。"荷上げが面倒"と書いたのは、近年の移動運用の定番スタイルとも言える「クルマを横付け」して、「タイヤで基台を踏んで」「アンテナをシュルシュルと伸ばして」が出来るような場所ではないからだ。毎年、3.5MHz帯からSHFまでの各バンドごとにアンテナ・無線機・パソコン・発電機、さらに居住スペースのテント、テーブル類を基本は人力で担ぎ上げる訳だ。



昨年2009年から、コンテスト運用中の各バンドの電子ログを共有して"常時"点数やマルチの集計が出来るネットワーク化を行い、食料や燃料の手配、オペレーターの交代リクエストなどを画面上の文字でやりとりしているが、このネットワーク化により、点数が上がってこないバンドが"見える化"してしまい、「寝てる」バンドが一目瞭然。当然、喝が入りやすくなる。良いのか悪いかの判断をするならば、「慣れれば楽」という感じ。



今回のバンドの状況、一足早い夏休み(お盆休み)をとる人が多いせいか、局数が少ないような気がしたのと、暑い割にどかんと開ける時間が少なかったような感じ。自分は28MHzをメインで運用し、昼時は144や430MHzで各数時間。暑い中ではあるけれど、ロケがそこそこ良いところでの運用は、なかなか気分が良いもんだ。


今回の教訓
・ローターは針も回るようにしよう
・電気ポットは周りの空気を読んで使いましょう
・発電機の空気穴はきちんとオンにしましょう
・パソコンの内蔵電池が駄目ならUPSでも



それと、
・オペの支援をしたくても出来ない設置環境の打破