光と風の世界3

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第3回KOBE NEXT JAZZ COMPETITION

2009-10-17 | 音楽

ああ、これは今日じゃないですか。

Kobenextjazz

このイベントは、

ぜひ!!

・・・ということで・・

聴きに行ってきました。

今日はテープ審査を勝ち抜いた15(組)の決勝審査が行われました。

演奏になじみの方も多数参加していて、そういう視点でも楽しめました。

数えてみると7人(組)の演奏を聞いたことがありました。

WEBだけで知ってる方も二人いましたので、それを加えると半数です。

皆さんそれぞれ素晴らしい演奏でしたので、審査発表の際に小曽根実審査委員長が皆に賞をあげたいくらいだと言われてたのはお世辞もあるにせよ、本心だったでしょう。それほど、充実した演奏が繰り広げられました。なお、殆どがソロ部門の参加でしたので、伴奏としてピアノトリオが加わりましたが、その演奏だけでも今日は聴きに来て良かったなあと思いました。

ピアノは黒ぶち眼鏡にもみあげからあごまでひげをたくわえた+モヒカンライクなヘアの外見とは裏腹に実に細やかな演奏でした祖田修(ピアノ)さん。ベースはこじんまりした風貌で鼻髭をちょびっとの鷲見和広さん。そしてドラムも特徴的、坊主頭に細ぶち眼鏡(だったか?)ですごく切れのあるドラムを聴かせてくれた佐藤英宣さん。

祖田さんと佐藤英宣さんの演奏聴ける機会があれば、また喜んで行くでしょう。(^^)

グランプリを獲得したのは古い感じのテナーサックス(コーンでしょうか?それしか名前は知らないのですが)でYours And Mineというバラードを演奏した福代亮樹(ふくしろりょうじゅ)さん。音質がすごく特徴的で綺麗な演奏でした。

<写真はNOCCAニューオリンズ創造芸術学校より賞を受ける福代氏>

現代はバラードの演奏でグランプリを得るというのは例がないそうで、そういう意味でも素晴らしいとのコメントもありました。

Pa174320tm

それから急遽決められた審査員特別賞に、トランペットでI Remember Cliffordを演奏した横尾昌二郎さん。完璧なフレーズに音も正確で言うことなしという講評でした。普段からミスのない演奏をいろんな機会に聴かせてもらってますが、今日は本当に素晴らしい演奏でした。私がこれまで聴いた中でサンドバルの演奏の次に位置するものでした。サンドバルの演奏では思わず涙することがあるくらい感情が揺さぶられることがありましたが、横尾さんの演奏にそこまでの感動が加えられればサンドバル越えもありそうです。

準グランプリは2組で

アルトサックスでMadam Toulouseを演奏し、バックのリズム隊との掛け合いも良く盛り上がった早川惟雅(はやかわゆいが)さん。この人は第1回大会に高校生で参加して、その年で自分がやるべきことが分かってて素晴らしいとの講評があった記憶があります。古谷充さんにいい意味で冗談交じりに狡猾だと評されてましたが、弱冠二十歳での受賞おめでとうございます。

2組目はバンド部門でHumpty Dumptyを演奏されたMix-J。3か月前に結成したというメンバーはリーダーの難波方成さんDr、上田麻美さんP、宗川信Bさんでした。宗川さんは高砂万灯祭に3年連続で出演されていて、先月の万灯祭ではじっくり聴かせてもらったので、受賞にはおめでとうございました。ただ、非常に個人的にはこのドラムの音は大きすぎて残響がまじりあい鑑賞に堪えませんでした。両耳を塞ぐと良かったので、会場に合わせた音量調節が出来てれば問題ないんでしょうね。

それで、気になる方もいたかもしれません。If I were a bellを演奏した峰麻衣子トリオ:藤井真由美P、川上大輔(EB)、峰麻衣子(Dr)は特にBの存在感が出るような修業が必要なようです。峰さんにはバンドをリードする点ではお褒めの言葉もありましたが、楽しくやれてるようで良かったとの講評には物足りなさも感じました。今日のバックバンドの佐藤英宣さんのような切れとダイナミックさとワクワク感などをたっぷり含んだドラムを披露してほしいなぁというのが超個人的希望です。

それから、一部で話題のあきはみさきバンドのP担当の先代の(ぱく)さんが参加されてました。朴さんはOleoで後半はスピードアップして素晴らしくホットな演奏を繰り広げて客席も沸いたのですが、古谷さんから(?)はストライドピアノの演奏に対するお褒めや激励の後でスピードアップにも安定感がないと聴いてる側は不安になるという感想がありました。確かにはらはら感もあってライブの客席では盛り上がるという側面があるのでしょうが、不安になるというご指摘もまたその通りかもしれません。

あきはみさきバンドP担当当代の泉川貴広さんもWithout a songを演奏されました。こちらも素晴らしくまとまってたと思いましたが、講評ではバッキングの演奏では素晴らしいだろうなという話のほかに何かご指導がありましたが記憶が飛んでしまいました(^^;

<写真は受賞者を代表して感想を述べる福代氏>

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会場のあじさいホールは全部木張りで響きが良すぎて、弦楽器にはいいのでしょうが、打楽器には響き過ぎでした。

特にドラムには会場の響きを考えろって苦言を言いたい人が一人だけいましたが(^^; 受賞したから黙ってましょう。(笑)

もうひとつ音響的感想は、今回のドラムにはハイハット専用にマイクがありまして、それがとても心地良いビート感を客席に響かせていました。それは佐藤英宣さんのこだわりかもしれないですが、良かったですねえ。もう少し抑え目ならもっと良いとは思いましたが。

このイベントは3回目ですが、レベルはどんどん高くなっているようです。関東からの参加者もいますが、まだまだ少数のようで歴史を重ねると本選出場のハードルはますます高くなりそうです。

来年にはこの1~3回のグランプリ受賞者がニューオリンズに行って演奏をするそうですから、それによってさらにこのコンペの価値が知られることになりそうです。

会場の舞子ビラホテルは舞子海岸傍の高台にある内装が素敵な場所でした。

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・ホテルへの直前に大きく育った金木犀の満開のおうちがあり、甘い香りが漂っていました。金木犀ではなく金木星といいたくなるような星型の花がたくさん(笑)

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JR舞子海岸駅の前からは明石海峡大橋がこんなに見えてます。特別なライトアップがされる時には途中下車も楽しみたい展望でした。

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