2月10日に山形県川西町のフレンドリープラザで行われた音楽祭の正式な名称は 第4回目の「第20回東北学生音楽祭」なんです。分かりづらいかもしれませんが、映画「スウィングガールズ」のストーリー設定が「第20回東北学生音楽祭」でしたから、それをきっかけに始めたこの現実の音楽祭の名称を「第20回東北学生音楽祭」としちゃったので、この「第20回」というのは回数ではなくて音楽祭の名前なんです。
ちょっと苦しい感じもありますが、由来を忘れないという意味でのネーミングですから、そこんところよろしくです。
で、今年は音楽祭の前に午前中はヤマハ主催の管カラ大会が行われまして、管楽器愛好の方が管楽器用カラオケCDを持参して自慢の演奏をしていました。そこに登場したゲストは映画「スウィングガールズ」の中ではTpの下田玲子役をやったあべなぎささんで、変わらぬ可愛い笑顔で会場を盛り上げてくれました。
その頃、ロビーの2階の展示コーナーではフラワー長井線の「通称ガールズ列車」の精巧なミニチュア模型(Nゲージ)をジオラマにした力作が動いていました。虫眼鏡が欲しくなるほど精緻に仕上げられたジオラマは、見事なもので長時間見ていても飽きないものでした。
このジオラマには山河駅や土井産婦人科など映画「スウィングガールズ」にちなんだ建物もあるので、そういう意味でも映画の記念作品としての価値は大きいと思います。
なお、このNゲージトレインは昨年5月末発行の鉄道模型雑誌の特集号 HYPER MODELING 4でも堂々4ページほどの扱いで紹介されていました。
お昼はお約束の「ガールズ弁当」を食べたかったのですが、今回はチケット予約を出来なかったため弁当もなしで、隣で上手そうに食べる方を横目に、臨時売店でゲットしたおにぎりで簡単なお昼としました。
その後は映画「スウィングガールズ」を見ました。なんだかんだと高砂に来てから、ジャズバンド部の絡みで映画を3度も見てますよ。森川組デビューの大河内町、新井組デビューの岡山ルネスホール、そして新井組2度目の明石でのスウィングガールズとジャズバンドのコラボでは、映画のSingSingSingのドラミングが始まったところで、現実のジャズバンド部のSingSingSingに切替えるという仕掛けもあったりという楽しみもありましたが、あれは1年前でしたかー。
で、何度も見てる映画ですが、その時々の気持ちや自分の知識などいろいろなシチュエーションの違いによって、味わい方が変わってるのが面白いところです。今回は特に演奏シーンでの演奏の音楽そのものをじっくり聴きました。これまでは、演奏の編曲の上手さや録音技術の上手さに感動してすごいいい音楽だと感じて、ジャズバンド部にのめりこむきっかけとなったのですが、今回は少し耳が肥えてきたのか、映画の中の演奏は完璧ではないなということに(今頃になってですが)気づきました。そう、些細なところに耳を澄ませば完璧ではないところが沢山あるのです。でも、全体としてはラストのSingSingSingに向ってドンドン高まる興奮と、リズムのビートに体が揺れてしまいますね。
何度見てもいい映画です。何度聴いてもいい曲です、いい編曲です、いい演奏です(^^)
次はどんなところで見れるのか、楽しみはまたやってくるでしょう。
さて、映画の後はあかなぎ(あべなぎささんと岡田茜さんのギター&ボーカルデュオ)さんによる歌の時間がありました。アコースティックギターにエレキのマイクを仕込んだような楽器だけでの二人だけでの伴奏で、元気で楽しい思いやりの心を歌ってくれました、それと彼女らの新曲を一つ披露してくれました、しかし、メモしてなかったので、すでに曲名を忘れてます。(^^;
最初の曲は「いつかきっと」、2曲目は新曲の初披露ということでしたが、茜ちゃんのネコが主題の「ミルタのうた」、最後は元気に楽しく「Happyでいこう!」でしたっけ。(汗汗)
その後休憩を挟んで、バンド演奏が始まりました。
映画をきっかけに楽器を始めたという方も参加してるので、上手い演奏ばかりではありませんが、音楽を出来る喜び、ステージに立てた喜びなども感じながら聞いてると、こちらも何だか嬉しくなってくるから不思議です。
最初のバンドはアニバーサリーバンド、元々活動の母体があったバンドですが、映画をきっかけに活発になったということでしたが、演奏曲は吹奏楽曲でもおなじみの「宝島」そして2曲目はSGメドレー編曲の「レッツ・スウィング」でした。最初にMake Her Mineではじまり、故郷の空、最後はSig SingSingで盛り上がって終わりましたが、途中で楽器を大きく動かす振り付きで会場を盛り上げました。長年の実力でパートのバランスもソロも決まりすばらしいひと時でした。
2番手はゴスペルグループDimpleDimpleの歌でしたが、知人のお嬢さんが加わってるので、なかなか冷静に聴けないのですが、人数が少ない割には立派なコーラスでした。でも欲を言えば男性の低音にもう少し期待したいところでありました。3曲目にはお馴染みのL-O-V-Eを唄ってくれましたが、途中でTpでの間奏をするなど、初登場の3年前より進歩してました。
3番手はインターネットで会員が集まり、東京で練習してるというSOLAのバンドでした。昨年の音楽祭で顔なじみになった方も何人かいるし、昨年の上達振りが印象的でしたので、今年も期待して聴きましたが、良かったです。選曲も楽しめるものでしたので・・・最初は「Up Tight」を演奏しながらメンバー紹介、2曲目は「Monnlight Serenade」ときたら・・・そうです。このバンドは映画の音楽祭での演奏曲をその順序でやったんです。3曲目は「Mexican Flyer」から「Sing Sing Sing」へと連続でした。最後の曲では会場の聴衆もスタンディングで手拍子を高らかに打ちステージと会場が一体となって盛り上がりました。ん~、とてもいい感じでしたよ。こんな盛り上がりはなかなかできないでしょうね。会場も楽しかったけど、ステージの演奏してる方々も感動が大きかったことでしょう。
4番手はさらに私にとって嬉しいメンバーのステージでした。バンド名は「Swing Friends Jazz Orchestra」と聞きなれない名前でしたが、その正体は、山形市をベースにするアマチュアジャズバンド「SMJO: Snow Monster Jazz Orchestra」と長井市をベースにする「MOJO: Master Of Jazz Okitama」の合同バンドだったのです。SMJOは昨夏創立30周年記念演奏会をやった歴史あり実力ありのバンドです。東北学生音楽祭にも過去2度参加されており、私のお気に入りバンドでもあるので、最初から期待してました。演奏は米沢出身のプロTp奏者の羽毛田耕士さんのアレンジで「故郷の空」、「L-O-V-E」、そして最後はWeather Reportの「BIRDLAND」をばっちり決めてくれました。Tbの音が心地良く響き、Saxのアンサンブルも良く、Tpのハイノートも・・・Erickミヤシロさんみたいなハイノートも頑張っておられました。そこでsanoさんのボーンやtakaさんのtpソロが楽しめたのは期待通りでした。隣に座ったおじさんが表拍で手拍子してるのはご愛嬌でしたが、昨年も別の人ですが同じ状況でした。なぜか私は表拍の人に縁があるようで(^^;; 困ったな。
5番手は会場が位置する川西町にある3つの中学・高校の吹奏楽部が合同した「川西フレンドリーバンド」によりコブクロの「Winding Road」や、「愛唄」、「Love So Sweet」でした。3校とも部員数が少ないようですが、合同バンドとなると音の厚みも十分で、なおかつ低音系のバスやユーフォニウムの数が多かったのが印象的でしたが、音の方もしっかりした低音で支えられソロパートの出来も見事な演奏でした。
最後は東北学生音楽祭記念バンドが登場して「ディスコ・キッド」、最後に「ひょっこりひょうたん島のBigbandアレンジ」(編曲:羽毛田耕士)が演奏されました。懐かしいと共にジャズアレンジの面白さが加わり、ホント楽しかったです。
最後の最後には会場全体で「Moonlight Serenade」が演奏されてお開きとなりました。
音楽の喜び。連帯の喜び。映画のすばらしさ。そして川西のボランティアの皆さんの暖かさに感動を膨らませて、いい気分でした。
その後暗くなってからは米沢で行われていた雪灯篭祭りに出かけました。
そうですか、Solaさんもがんばってましたか?
去年東京で聴きましたが、きっとどんどん良くなってきておられるのでしょうね!
羽毛田耕士さん、米沢ご出身でしたか?
ブルーコーツをはじめ、ご自身のBBは何度か聴いてますが、きっちりしたアレンジされる方なんで好きなんですよ!
羽毛田さんは確かにきっちりという言葉が似合いますね。Bigbandの正統派という感じで私も好きですよ。スノーモンスターの皆さんはそれを実際の演奏で十分活かしてくれます。