子供の頃。
「それ」は、ごく自然に体験していたことだった。
家の裏のお寺さんが、私にとっての遊び場。
お気に入りの樹に腰かけて過ごす時間が何よりも好き。
樹に触れていると
次第に私との境界線がなくなった。
まわりにとけてひろがり
私は吹く風でもあり、揺れる樹々の葉でもあった。
私はあたり一面に満ち満ちていた。
また、小学校のお御堂で過ごす時間も大好きだった。
いつも讃美歌の中に、吸い込まれていくようだった。
私は優しく響く音であり、安らかな光りでもあった。
すべての境界線はなくなり…
私はどこまでもひろがり続けた。
時間の中にとけていき、私はいなくなった。
私は識っていた。
私は「からっぽ」であり
私は「すべて」だった。
「それ」は、ごく自然に体験していたことだった。
家の裏のお寺さんが、私にとっての遊び場。
お気に入りの樹に腰かけて過ごす時間が何よりも好き。
樹に触れていると
次第に私との境界線がなくなった。
まわりにとけてひろがり
私は吹く風でもあり、揺れる樹々の葉でもあった。
私はあたり一面に満ち満ちていた。
また、小学校のお御堂で過ごす時間も大好きだった。
いつも讃美歌の中に、吸い込まれていくようだった。
私は優しく響く音であり、安らかな光りでもあった。
すべての境界線はなくなり…
私はどこまでもひろがり続けた。
時間の中にとけていき、私はいなくなった。
私は識っていた。
私は「からっぽ」であり
私は「すべて」だった。