60代の男のつぶやき

60代の男の行きつ戻りつ日記。バツイチオヤジの日常を過ごしていますが、なんて事のない日常を丁寧に楽しみながらの日記です。

スイカの夏

2011年07月28日 | 日記
4度目の突発性難聴で入院の夏。
3〜4年前の事です。

病院の食事は美味しく、ボリュームもあり、ステロイド剤の副作用で
太らないようにカロリーセーブしていたときでした。
お昼に珍しく「きつねうどん」と「スイカ」がでました。
たったこれだけ?と思いながらきつねうどんを食べました。

残りはすいかのみ・・・
すいかは小学生の低学年頃から食べてません。
もともとすいかは好きではありませんでした。
小さい時はすいかのカケラを口に入れるだけで、まずいものでした。

でも口寂しく、病院のすいかを手にして食べてみたら・・・・
おいしいではありませんか。どうした事でしょう。
いままで食べれなかったのが嘘のように美味しくいただきました。

小学生の頃、家族ですいかを食べる時、私は見てるだけでした。
買い物ですいかを買うときに、
すいかが食べられない私の為に別なものを買って欲しいと
幾度となく母に頼んだ事があります。
果物のコーナーには、桃のシーズンですし、ぶどうもありました。
しかし、母はすいかが食べられない私に、
代わりのものを決して買ってはくれませんでした。
アメ玉一つでも良かったのですが・・母の理論では
すいかを食べれば良い、食べないはお前の勝手。

自分に子供が出来たらこんな事はしないぞって、
家族がすいかに舌づつみを打っている時に思いました。
ひとり食べることが出来ずに皆が食べる姿を見ているだけでしたから。

いま、スーパーに行き、すいかのコーナーを見ると思い出す
なつかしい母の事。

その母は亡くなる前にすいかを食べたがりました。
シーズンではないので食べさせる事は出来ませんでしたが、
今なら「銀座千疋屋」で手に入れる事ができたかもしれません。