60代の男のつぶやき

60代の男の行きつ戻りつ日記。バツイチオヤジの日常を過ごしていますが、なんて事のない日常を丁寧に楽しみながらの日記です。

さつき待つ@古今和歌集

2012年08月24日 | 日記
昨日の結城紬の羽裏を見つけてきました。
この生地で羽織を作るつもりです。

さつき待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする
古今和歌集の詠み人知らず 夏の歌です

(釈文)五月を待っていた橘の香りを嗅ぐと
昔に恋した人の袖に焚き染められた香りがして
懐かしい気持ちになることよ

なぜ「さつき待つ」を取り上げたかというと
羽織を新調しようと羽織の裏地を探していて見つけた生地
扇面の絞りの地に、
お茶の棗と「さつき待つ」の歌が仮名書きされているのです
めでたい柄にするか、絞りにするか、総柄にしようかと
悩んでいたのですが、棗に仮名書で決めました。
それがこれ

粋な人は裏地に凝るそうですが
分かるような気がしました。
ちょいとお気に入りです。
羽織になったら意外に良いかも知れません。