眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

呼んでないのにお坊さん4人、お布施請求額500万円

2018-03-31 | Weblog
産経デジタル iza の記事です。

知っている人は、タイトルを見ただけで想像がつきます。
戒名の院号にはランクがあることは、ご存じだと思いますが、
要は、お布施の額で決められます。

内容を読んでみると、やはり会社社長の葬儀でした。
社葬だと気を利かしたお寺が、そのように手配したのでしょう。
まあ、一般には遺族のほうで、それなりの院号の戒名をお願いして、
相場をお寺の関係者に確認したうえで、葬儀をしますけどね。

都内のお寺だと、檀家に対して高飛車に出るところも少なくないようです。
墓地が少ないので、年間の墓地管理料も高額になって
維持するのもたいへんになります。。
親は院居士なのに、子供は信士という墓石にも出会います。
子の代になると、院号にあったお布施を払いきれなくなるのでしょう。

500万円という戒名料の院号は、院殿大居士でしょう。
江戸時代は、大名かその親族の家臣しか許されなかったものです。
現在では、それなりの社会的地位があれば、お寺もこの院号を用意します。
たしか、大鵬とか美空ひばりなども、この院号だったと思います。

戒名と言っていますが、実は本当の戒名は2文字の漢字だけで、
それ以外は院とか号とか言うものになります。
普通の戒名の信士、信女ならば、その前の2文字が本当の戒名です。
これが、仏弟子を表す名前になります。
それ以外は、飾りなんですけどね。

院殿大居士の場合には、当然お経を唱えるお坊さんも複数になります。
4人というのが、たぶん相場のようです。
近隣の同じ宗派のお寺から、来てもらっています。
これが、最も高い院号ですから、それ以上のお布施1000万とかの場合には、
お坊さんの数が増えることになります。
豪華な葬式を営むには、お坊さんは不可欠ですからね。

ハッキリ言って、院号は死者にとっては不要です。
江戸時代の身分制度が、死後も続いていた名残のようなものですね。
地方の藩の菩提寺に行くと、院居士の墓石が、無縁となって
山と積まれているのにも出くわします。

寺にとっては、過去の院号よりも、現在の供養する人がいるかどうかのほうが、
もっとも関心があることになります。
一般のお寺は、檀家からのお布施で成り立っていますからね。

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