眇めオヤジの独り言

初老で始めたブログも、寄る人もないまま、いつしか定年を迎えた。
あいもかわらず、気ままに書き連ねていく。

貴乃花理事敗退で再注目された相撲協会の問題

2018-02-04 | Weblog
相撲協会の理事選挙が、かつてないほど注目を集めました。
貴乃花の票が上乗せされるのではないかとの予想もありましたが、
自己票以外は1票のみで、波乱なく終わりました。

最大派閥の出羽の海一門は、所属親方は33人なのに4人の理事を
当選させました。
他の一門から票を貰ったお返しは、八角親方の理事長再任でしょう。
こうして、強い派閥の協会支配が続いていきます。

貴乃花親方は理事選には敗れましたが、協会の体質問題を
あぶりだすことはできました。
しかし、マスコミに出てくる解説者たちは、そろいもそろって
協会擁護の発言ばかり繰り返していました。

相撲報道で食べていくために、協会べったりの人間ばかりが
残っていったということが、よくわかります。
年配なので、すでに報道機関からは引退している人たちですが、
まだ現役の若いジャーナリストも沈黙を守っています。

本当にあきれるほど古い体質なのですね。
理事は、力士あがりばかりで、外部の人間はなし。
外部委員のいる評議員会も、今のところ機能しない。
評議委員会で、春日野親方の理事を認めなかったら、存在意義は
保たれるのですが、あの生け花委員長では期待できないですね。

誤解されているかもしれませんが、貴乃花は特にひいきということはありません。
現役時代は、けがのため標準的な優勝回数で終わりましたし、
けがを押して取り組みを強行したのは、相手力士に非常に非礼でした。

そもそも、彼の言う「相撲道」が正しいとは思いません。
今、曲がりなりにも一門を引き連れられるのも、人気があった時の
金の力ですし、以前の30代でのクーデターにはむしろ批判的です。

しかしながら、あぶりだされた古い協会の体質と、貴乃花では、
後者がずっとましだということです。





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