クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

一水会展の外山順子さんの世界を、今年も楽しみました

2011年12月10日 21時53分43秒 | 美術展
いつも楽しみにしている愛知県美術館で開かれる一水会展。
昨日、見てきました。
今年は例年よりも多くの作品が展示され、時間切れで、心ゆくまで見れなかったのが、ちょっぴり残念でしたが。

私の印象に残った作品です。

伊藤勉さんの 「 プロローグ 」 。
バイオリン弾きの20を超えたばかりの女性が、遠くに望まれる川やビル群をバックに橋の歩道と車道の区切りでしょうか、腰かけています。
これからのストーリーをあれやこれやと考えさせられる作品でした。

白河真司さんの 「 3重の塔 」 。
面白い構図というかパースペクティブですね。
塔を囲む空気のそよぎも素晴らしいと思いました。

新美淑子さんの 「 花(作品A) 」 。
あったかい熱気を感じます。
赤と紫をベースに、肌色の画面右側の縦線が、あたたかな空気を演出しています。

太田智栄子さんの 「 穏やかな朝 」 。
木箱の上に並んだタマネギが8個。
とってもうまく、あの薄い、ひらひらとしたタマネギの皮を表現してみえると思います。
手前にあるタバコと灰皿も、きっちりとした画のイメージを際立たせています。

菅沼正則さんの 「 雪の日 」 。
ただただ綺麗で、清涼感が溢れています。
雪の日の小川の両側に繁る葦の枯れ草。

芝教純さんの 「 夕立の日 」 。
遠くに見える田園と山。
手前に大きくたたずむ美少女。
水の上に座り、ビニルのゴザのような片々に美少女は身を任せています。

そして、いつも私が注目している外山順子さんの 「 華 」 。
昨年までのお面をかむった人形でしょうか、人でしょうか、ちょっとおどろおどろしい雰囲気とは違います。
金屏風をバックにした陶磁製の壺と、こげ茶のハチスが二ついます。
花模様があしらわれた古色豊かな布。
描かれた物たちの質感は、どれをとっても、そこに実際の物があるようです。
次から次へと情感が流れ巻くような構成は、外山さんの美に対する息吹を身近に感じれて、見る私を幸せな感じに包みます。
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今日は、久しぶりにちょっと走りました

2011年12月10日 20時36分39秒 | 自転車
今日は市内の展覧会めぐりで3つの会場、21.6キロを愛機ルイガノちゃんで走りました。
博物館、アンジュパッセ、そしてスポーツ文化センターです。

アンジュパッセでは若月まり子さんの“夢の妖精人形展”を堪能しました。
親切なお店のオーナーとスタッフに、いろんなお話をうかがえました。

若月さんの人形は、とにかく美しいの一言です。
更には、ちょっぴと小悪魔的な眼差しにもキュンキュんでした。

何でもお人形さんの本体は、瀬戸の土を若月さんがブレンドしたものを使ってみえるとか。
お人魚さんは、ちょっぴりと高価なんですが、オーナーから伺う制作期間からみると、とってもお値打ちです。

若月さん曰く 「 時給600円で創作にいそしんでいる 」 とか。
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イケムラレイコさんの “ うつりゆくもの ” は、私の世界を超えてます

2011年12月10日 20時21分51秒 | 美術展
昨日は隣の県の三重県立美術館へ行ってきました。
イケムラレイコさんの “ うつりゆくもの ” の鑑賞です。

まずは第一会場に入れば、すっきりとしています。
キャプションや、それぞれの作品にタイトルがありません。
これは作者のご意思で、作品に見る人を集中させる作戦のようです。


最初の部屋にあった寝そべった赤い女体。
なんと赤い女体からは、お腹のあたりから黒い枯木がすっくと立っています。
そして、高枝に支えられ青い魚が泳いでいます。
その隣には、腕の根本に小牛の頭が2つの少女。

なんかこう、場違いなところに迷い込んだような。

表す言葉が見つからない。
そうです、彼女の創ったものを見て、私にはぴったりと、いやぴったりからかなり離れていてもいいのですが、言葉が見つからない。

2つ目の会場の入り口にあった、この展覧会を主催した2つの美術館、東京国立近代美術館と三重県立美術館の連名のキャプションに見つけた“瞑想性”、“双方向の語らい”に、やっと私は息を吹き返しました。
そうでした、彼女が創る世界は瞑想の真っただ中。

彼女の世界、一番最後の塊の “ よるのへや ” 。
そこには、5人の少女が思い思いの姿態で、下から私を見つめます。
顔を持った2人の少女。
他の2人は、顔、そう頭が欠落しています。
そして、もう1人の少女には、半分だけの顔。
顔がある2人の少女も、なにやら両目を、げんこつで隠しています。

這いつくばった彼女たち、1人だけは座っていましたが。

イケムラレイコさんの世界、私には彼女の触発する物語りが描けなかった。
なんでしょうね、女と男の違いでしょうか。
ドイツに住む、私より一つ下のイケムラさん、あなたが日常見ている世界は、私の世界を超えているような。



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杉江匠さんの作品 “ ガンガレ ” は、力を合わせて上を向き。

2011年12月10日 20時00分05秒 | 美術展
昨日行った愛知県美術館。
J1ギャラリーにふと入ると、落ち着いた感じのご婦人が受付に座っています。

一番奥に飾られていた、オブジェ。

なんでも陶器で造られているそうです。
杉江匠さんの作品 “ ガンガレ ” 。
人間の姿をした陶器が、幾重にも100個以上あるでしょうか、天に向かって、みんなで力を支えています。

面白いというか、楽しいというか、いい作品ですね。

受付のご婦人は、この作者のお母様でした。
いいですね、お母様が留守番をしてくれるなんて。
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洋々会展の山崎澄さんの 「 雪の採石場 」 は、雪の結晶のよう

2011年12月10日 19時48分54秒 | 美術展
昨日の愛知県美術館の洋々会展。
山崎澄さんの 「 雪の採石場 」 は、雪の結晶のようでした。

雪が降り積もった採石場。
くの字型に幾つもの雪化粧。

遠くから眺めると、それは雪の結晶のように輝いていました。
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