クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

伊藤純子さんの “ 刺しゅう作品 ” は、素敵な存在感が

2014年11月07日 17時57分30秒 | 美術展
『愛込めた刺しゅう見て』の見出しに誘われて伊藤純子さんの“刺しゅう作品の個展”を見てきました。
会場におみえになった伊藤さん、背がすらっとした快活な方です。

『50歳を迎えた時、今後、足が動かなくなってからでも一心にできることを何か始めよう。』と開始したのが刺しゅうだったそうです。
会場に飾ってある大きめの作品は、毎日こつこつと縫って半年ぐらいで完成させたとのこと。
『とにかく根気です。一日に2、3時間しか時間がとれないし、またそれ以上集中するのも難しいんですよ。』

会場には70点の作品が並びます。
25年以上もの労作のようです。
私が一番いいなと思ったのが、蓮の花。
丁寧な刺しゅうの糸が表す白っぽいピンクの花びらと、落ち着いたグレーの葉っぱとのコントラストが、蓮の存在感を際立たせています。

今回の展覧会は会場のご主人とのふとした会話がきっかけとか。
伊藤さんにとって初めての個展です。
次回展の予定は考えていないとのことでしたが、また素敵な作品を見せていただけるのを楽しみにしています。

伊藤純子さんの“刺しゅう作品の個展”は、一宮市本町3丁目の文光堂2階で11日まで開催中です。
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松山大耕さんが熱く語る禅宗の極意

2014年11月07日 15時39分09秒 | 日記
中学、高校はカトリックの学校に通っていたという35歳禅僧の松山大耕さん。
『一神教は全能の神、超自然、神秘的な存在である。一方、仏陀は人間であり、仏陀の悟りは誰でも体験できる。』と冒頭に語ります。
『仏教は体育会系である。』とも言います。
『私がコップの中の水を飲んで味を説明しても、真の味は皆さんには伝わらない。皆さん自身がこの水を飲まないと分からない。』
『そうです、釈迦を追体験することによって、仏教が分かります。』
『追体験によって真理を掴むこと。実践することなんです。』

3日前の11月4日に聴講した 「 夕学五十講 」、慶應丸の内シティキャンパス。
妙心寺退蔵院副住職の松山大耕さんの 『 禅とグローバリゼーション 』 では、人が生きる上で禅宗に何ができるかが平易に語られます。

『石庭の存在価値は、美しいこと、教えがあること、機能的であることの3要素が必要。』
『精進料理は、美味しく作ることが目的ではない。無駄なく作ることが修行となる。食材、水、薪など、料理を作るのに必要な全ての物を生かすことが大事である。』
『料理をいただく時、茶碗など器が洗いやすいようにお茶でゆすいでおく。』
『弓道とアーチェリーは別の競技である。アーチェリーは的に当てることを目的にしているが、弓道は違う。自分の精神を究極まで高めることが目的である。』
『宮本武蔵が禅寺に籠った時、武蔵に人殺しを教えたのではなく、精神を高めることを教えた。』

最後には、『日本は、宗教が違っても争いが無い国であり、世界から注目されている。』
『これからの世界の行く末を思う時、日本の宗教界は世界のリーダーとなれる。』で締めくくりました。
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