クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

老僧の念力が通じ、ポツリポツリの雨は、いつしか降るのをやめている

2015年04月06日 19時18分45秒 | 日記
「やはり、老僧の念力が通じたんですね。会葬者を思って雨よ降るのはちょっと待ってちょうだいと祈っていただいたんでしょうね。」
『そうですよね。やはりお人柄ですね。』
ポツリポツリの雨は、いつしか降るのをやめています。

午後1時から始まる“寺葬”、千人にも及ぼうかという会葬者は、山門の外にまで長い行列が続いています。
山門を入れば祭壇がある本堂までは、仮設の屋根があるのですが、山門の外に並んだ私たちには屋根がありません。
天気予報は午後9時からが小雨、そして自県よりもよく当たる隣県の予報は午後3時から小雨。
家を出る頃には晴れ間ものぞく天候でしたが、午後1時前には髪の毛にポツリポツリと小粒な雨が落ちてきていました。
ほぉぉ、困ったなぁという声が周りからも上がります。

お手次ぎ寺の老僧が亡くなられ、今日葬儀がとり行われました。
私が小学生の時に、隣の町から婿入りされた老僧、まだそんな頃は20代の半ばです。
町内の人々との交流を大切にし、無形文化財の振興や、雅楽の笙を吹いては神社の祭事で伸びやかな音色を響かすお坊さんでした。

38年前のお袋、そして11年前の親父の葬儀には導師としてお世話になり、その澄んだ読経の声は、私の心深くに沁み込んでいます。
絵画にも造詣が深く、三岸節子記念美術館の友の会の会員として、一緒に美術館巡りの研修バス旅行をしたのもいい思い出です。
コメント
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