クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

浅村理江さんの感性が、私の心をとらえる

2012年09月22日 19時49分10秒 | 美術展
一昨日、名古屋松坂屋で開催中の 『 栄リアリズム・コンプレックス 2012 「 THE 7SENSES+ 」 -7つの感性- 』 を見てきました。
白日会所属の若い7人の画家のグループ展です。

私が目指すは浅村理江さん。
彼女の作品は 「 夕彩(あかね) 」と 「 弥生(やよい) 」 です。
「 夕彩 」 は赤をその拠り所とし、 「 弥生 」 は青が基調です。

いずれも人形が描かれています。
生きている人形。
浅村さんが描く人形は、人以上にその呼吸と鼓動をもって見る者に静かに迫ってきます。

「 夕彩 」 の世界の人形は、ソファに形よくその両脚を前面に斜めに押し出しながら、つつましげに輝かせています。
ちょうど膝のあたりの脚の繋ぎ目が、人ではないという異様なリアリティを醸し出しています。
両側には熊さんのぬいぐるみ、 「 メルティ 」 とか 「 キッズベア 」 と呼ぶのでしょうか。
そして、画面全体にわたる濃密な赤が、秘密を帯びた不思議な世界を創り出しています。

2つの絵ともにバックの明るい窓には、斜めに交差して走る太い格子に飾られています。
ガラスを通した光が眩く光っています。

この2枚の絵は、画家浅村さんの心の表出でしょうか。
私が注目する浅村さんのアニミズム。
人形の心の中から引き出す精霊の世界。

『 栄リアリズム・コンプレックス 2012 「 THE 7SENSES+ 」 -7つの感性- 』 は、9月25日(火)まで、名古屋松坂屋南館6階美術画廊で開催中です。

尚、浅村さんは10月に東京で個展をされるそうです。松坂屋美術画廊のスタッフが教えてくれました。また今日行った三岸節子記念美術館に個展の案内状が置いてありました。
折角ですので、PRしておきます。

 「 浅村理江展 -陽のあたる場所から- 」
   場所:新生堂(東京都港区南青山5-4-30)
   期間:10/17(水)から11/2(金)
    (日曜、祝日は休廊)

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