ジョーの日記

米国での日々の生活を写真と言葉で綴ります。

神宮の森の思い出

2011-12-01 | 日記






                           
                                
                                 神宮の森


                         

                         一歩足を踏み入れた瞬間、

                         しっとりぴったり肌にくっつくような空気と

                         湿った木の幹と緑の匂いがまわりを取り囲む。

                         両脇の巨樹にほとんどの光が遮られ

                         僅かな光が空の真上から薄緑色の木の葉を通して射し込んでいる。

                         踏みしめる小石の音だけが耳に響く。

                         そこはまるで、時間が止まっているか、

                         おそろしくゆっくり流れているかのどちらかという趣で、

                         おそらく長い長い間、この空間において

                         同じ空気と匂いが漂っていたに違いなく、

                         ふとタイムスリップでもしたかのような感覚に陥ってしまう。

                         変わらずに、いつもいつもそこにあった巨樹たちの

                         揺るぎない力と優しさは、どっしりとして、ほんのりあたたかい。

                         言葉や音などいらない。

                         そこに存在する静寂に感謝する。

                         

                         



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