富士丸くんのブログからほぼ日刊イトイ新聞を見つけて読み始めてからしばらく経つ。
今日、糸井重里さんのエッセイに書いてあったことが興味深かった。
『正しいリスクの伝え方』(小島正美・著)という本の前書きに、こんな文章があったらしい。
<人類を最も多く殺してきたのは何だろうか。
核兵器だろうか。原子力発電所だろうか。
ダイオキシンのような有害な化学物質だろうか。
車だろうか。薬だろうか。
どれも違う。
最も人類を殺してきた最大のリスクは
「思想」「イデオロギー」(自分が正しいとする
強力な価値観や倫理観、宗教観)だと
私は思っている。>
そして糸井さんは、こう続ける。
<ずっとぼくが言いたくて、いろんなふうに言い方を変え、
くりかえし言ってきたことは、
こういうことなんだと思ったのです。
人を救う最大の力も、人のこころからのものでしょうが、
人を殺す最大の力も、人間のこころから出るものです。
こころが、いちばん怖いなんて、言いにくいですが。
「こころを荒らさない」「こころを強ばらせない」‥‥
正義か悪かよりも、ぼくが大事にしたいのは、
そういうことなんだと思っています。
やはり最近、知ったことですが、
「絶望の反対語は、希望じゃなくて、ユーモア」
と言った人がいるそうです。
「こころを荒らさない」って、そういうことです。>
自分の気持ちや考えを相手に伝えることは大事だけど、
正しいと主張しずぎるとバランスが崩れる。
「こころを荒らさないこと」。。。覚えておきたい。