日中の気温は39度。
暑い日が続いている。
朝は少し涼しいので
ウォーキングに出かけた。
最近できた新しい橋を渡ったら
隣町近くまでトレイルが続いていて
途中引き返したけれど
いつかずーっと歩けるなあと
楽しみになった。
Eテレで4回にわたって放送された
「100分で名著」の「吉本隆明 共同幻想論」が
とても面白かった。
1回目はけっこう難解そうだなと思いながら
MYほぼ日手帳に必死にメモして、
しかし解説してくれる先生が
やさしい言葉で話してくれたので
なんとなくわかってきた。
例えば、
「ある学校の教室の中において、
先生がこういうことはしてはいけません、というのがあったら
それは絶対的なものとして法律として機能しているわけですが、
そこで仮に吉本隆明という子どもが手を挙げて、
それがどういう理由で出てきたのかとか、
そういうことを検証して、
もし間違っている、おかしいものであるならば
変えていくってことも必要じゃないですか?
その場を支配する(共同幻想ですから)すべてが正しいと
みんなが思っている幻想から
それがおかしいってことも言ってもいいよねっていう
場所を確保する」
というのはすごくよくわかった。
そして、
「勇気あることとは、
声を荒げて怒鳴って演説をしたり、
オレについてこいと言って勇敢な行為をすることではなくて、
全員が走り始めたり、ある方向に向かって行く時に
ちょっと立ち止まろうよと言って立ち止まることが
一番勇気のあること」
という先生の解釈がストンと腑に落ちた。
おそらく共同幻想論は
吉本隆明さんの戦争体験から導き出されたものだろうと思う。
人が生きていく上で大事なヒントがあるという気がする。
(吉本隆明さんのいろいろな講演などは
ほぼ日刊イトイ新聞で無料で聴けます。)