大手ゼネコンに打ち勝つには

大手ゼネコン、即ち、江戸末期から明治にかけて大発展した日本の建設業である。
その大発展の秘策は一体何か？それは何はもとより建築と土木の混合だった。
建築の歴史と土木の歴史には大いなる隔たりがあることは世界共通である。
おそらく建築と土木を同じ組織がジョイントミックスさせたのは日本の歴史が初めてだったと私は思う。
今でも日本のゼネコン形式は世界でも珍しい存在と考えられる。
そして大手ゼネコンのやり方に全国のあらゆるローカルな土建会社はすべて右習いだ。
それら全てを閣下に納める日本の建設業のやり方は建築と土木のミックス方式こそに特徴があると言える。
はっきり言ってこの方式は今の時代にこそ正されるべきである。
コンピュータは大型からパーソナルへと変わった。
より専門分化へと端末の勢いは止まない。
端末を総合的にまとめるのはもはや人間の力ではなくコンピュータの力だ。
ローカルの小規模事業では必ず専門分化を図ったほうが効率がいいのはわかりきっている。
長く閉ざされた昔から建築職1本に頑張ってきた建築職人や設計事務所の秘めたパワーは現代の日本にこそかけがえのないものがあるに違いない。
今こそ、共感ビジネスの時代であり、ローカルこそ建築と土木の歴史を明確に区分し、建築と土木を切り離し、別会社とすることだ。