MailING!日月説法日誌

一生の宝物「法華経」の宝島の世界へあなたをエスコート
仏教経典の中の王様「法華経全28品」の完全解読に大チャレンジ!

設計事務所はてんびんばかり

2013年10月18日 14時44分13秒 | 建築デザイナー
 買うか買わぬか?錘で測った品物は買うなら錘を外して品物だけ相手に渡し、買わぬならそのまま錘と一緒につりあって留まっている。
 なぜに天秤に品物をかけるか?錘に釣り合わないなら値段が決まらない。天秤が釣り合い、どちらにも傾かなくなるからそこで初めて値段が決まる。
 設計事務所の仕事とは、いい加減に取引されやすい大金の取引を適正なバランスに整える事が第一の感覚商売なのだ。単に品物に対して相場がいくらかだけでは成り立たず、品物そのものは取引をした証明品のようなもので、実際は労力や人脈の調整作業が重要な取引内容なのだ。
 取引の天秤を釣り合わせ、それで買うか買わないかの判断だけだ。買わせるための錘合わせの技術は売り物ではない。錘をあわせたら商品だけ外して渡すだけだが、売った後が大変だ。売った当初は天秤に釣り合った状態で新鮮で気持いい、しかしそのうちにボロが出てくる。つまり天秤が傾いてくるのだ。だから天秤の釣り合いが長引く品物を作らなければならない。天秤が狂い出せば、お客の住み方もボロが出てくる。お客もまた新鮮な新築に住みなおしたい思いが重さとなり、再び天秤ばかりを願いに来る。お客が本当に求めたいのはどちらにも傾かない天秤ばかりの釣り合いのバランスなのだ。

 ちなみに、エレガンスな物品を奉仕してお客を立派に仕立ててあげることの生涯の最大の努力成果は、世間一般とのバランスのとれた暮らしを提供できる奉仕の喜びには比較にならないほど小さすぎるのだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿