アレックス・ロス
すごいね。思わず卑猥なタイトルを考えてしまったが、アメリカに失礼なのでやめた。
スーパーマンは惑星クリプトンの遺児だ。地球人ではない。地球人類の男では、とてもこんな肉体は持てない。
たまにこういう感じの肉体をしている男がいるが、それは馬鹿が霊的技術で作っている人工美である。女性にもてたいか、男の自己愛的な目的のために作られたもので、すこしも美しくない。たくましいだけで、何もしないからだ。
できない男がスーパーマンのような肉体を持っても、馬鹿になるだけなのである。
神が人間に下さる肉体は、その使命に最も似合うものであることが多い。業によって少し変形する場合もあるが、農夫は農作業ができるだけの筋肉がつき、サラリーマンはサラリーマンにふさわしい肉体を持つ。
それが美しいというものである。
スーパーマンは人類を助けるためにこのような肉体を持ち、空さえ飛べるということだが、実は本当のスーパーマンは、こんな姿をしていない。もっと小さく、小回りが利く姿をしている。
顔もそれほど美しくない。美男では、なかなか人間を助けることができないからだ。
だからこういう絵を見て、頭からこれがヒーローだと信じてはならない。たまにこういう感じの男がいたら、それは絶対に偽物だ。
馬鹿が漫画を真似して作った、痛い人間なのである。格好だけで、ほとんど何もできない。