世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

スーパーマン

2017-04-12 04:18:07 | 黄昏美術館


アレックス・ロス


すごいね。思わず卑猥なタイトルを考えてしまったが、アメリカに失礼なのでやめた。

スーパーマンは惑星クリプトンの遺児だ。地球人ではない。地球人類の男では、とてもこんな肉体は持てない。

たまにこういう感じの肉体をしている男がいるが、それは馬鹿が霊的技術で作っている人工美である。女性にもてたいか、男の自己愛的な目的のために作られたもので、すこしも美しくない。たくましいだけで、何もしないからだ。

できない男がスーパーマンのような肉体を持っても、馬鹿になるだけなのである。

神が人間に下さる肉体は、その使命に最も似合うものであることが多い。業によって少し変形する場合もあるが、農夫は農作業ができるだけの筋肉がつき、サラリーマンはサラリーマンにふさわしい肉体を持つ。

それが美しいというものである。

スーパーマンは人類を助けるためにこのような肉体を持ち、空さえ飛べるということだが、実は本当のスーパーマンは、こんな姿をしていない。もっと小さく、小回りが利く姿をしている。

顔もそれほど美しくない。美男では、なかなか人間を助けることができないからだ。

だからこういう絵を見て、頭からこれがヒーローだと信じてはならない。たまにこういう感じの男がいたら、それは絶対に偽物だ。

馬鹿が漫画を真似して作った、痛い人間なのである。格好だけで、ほとんど何もできない。







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