2020東京五輪決定！

　いやあ眠かった。夜の安倍総理のスピーチ聞いて、「おっ。結構いい感じのスピーチやん」と思って、若干期待しつつ寝て、でもなんだか寝付けず。

　なんでかと言うと、俺が凄い複雑な心境に陥っていたからである。

　東京五輪は７年後だ。日本人は目標ができると強い。７年後の完成図を目指して走れるのである。７年間も！
　折しもアベノミクスで、日本は景気回復の軌道に乗ろうとしていた時期だった。国土強靭化計画は理にかなった計画ではあるものの、長年植えつけられた公共工事アレルギーは強烈で、一般人…所謂「Ｂ層」へ向けた説得力に欠けていた。
　その点、オリンピックは全層へ向けてわかりやすい公共工事の大義名分になる。

　これで、ほぼもう景気回復は確定であろう。しかも７年連続で。

　さて。そこで問題になってくるのは消費税である。
　これだけ好要素が集うと、消費税をあげても、恐らくは景気が悪化する事はない。
　消費税増税の機は早まったといえるんだが…。それでも、現状の景気で、消費税を増税するのは絶対におかしい。

　消費税を増税すれば、景気が後退する事を、日本人は体感する必要があったと俺は思うのである。その際財務省は非難されるべきなのだ。
　これでは、好調な米不動産バブルの旺盛な外需により好景気が増税しても継続した、小泉元総理の時代の「いざなみ景気」と同様だ。
　好景気が継続しているように見せかけて…日本国民の体力が奪われている事が隠蔽されたかのような社会情勢。

　この東京五輪決定は、消費税増税の格好の後押しになったと思うのだ。この点において、ものすごーーーい、嫌な予感がする。

　が。
　反原発関連のアホ共が、ここぞとばかりに日本叩きし、韓国が日本の五輪開催を妨害しまくる。ここで五輪がマドリードかイスタンブールになれば、確実に低俗な韓国人や反原発の連中による「祝★東京五輪阻止」「ジャップザマアアアアア」音頭である。

　日本の隆盛全力阻止の成寿であり、自分達が正しかったとウザく喧伝しまくるであろう。これはかなりの屈辱だ。
　正直、俺は日本の真っ当な手段による景気回復が必要だと思っていた。
　東京五輪による景気回復なんて、はっきり言ってドーピングじゃないか。財務省の悪行が正されない。

　そういう意味で、屈辱であろうとも、正道でも東京五輪はなかった方がよかったかも…とすら思っていた。

　でも、もう済んだことだ。2020年の五輪は、東京で開催される。
　これで、安倍総理が消費税の増税を今回見送りにしてくれれば、最高なんだが…。

　俺の心境は、うまく行き過ぎてて足元をすくわれるんじゃないかという、一抹の不安が払拭できずにモヤモヤしているのであった。
　「これで、消費税増税しても大丈夫だ」とか、ホッと安堵してないよね？安倍総理。



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東京にオリンピックを呼んだ男