あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

産経は韓国が嫌いすぎ

2015年08月24日 22時53分05秒 | 特定亜細亜
 俺は、基本的に産経の論調には賛成である。
 が、経済関連はハッキリ言ってクソ記事だらけであり、まあ唯一気を吐いているのは田村秀男氏ぐらいだと思う。櫻井よしこ女史や、自民党の稲田朋美女史等、歴史観に関しては文句はないものの、経済政策を語らせるとロクなもんではない(特に稲田氏のTPPに対する変節は…)。

 じゃあ、他の記事は全てそうではないのか?と言えば、なんだか感情が先に立った「いつものパターン」な記事を書くこともあって、けんなりする事もある。

 俺は産経がワリと好きだからこそ、そーゆーのには敏感に反応していきたいと思う。

 さて。本日の産経抄は…いつもの流れなコラムだったのだけど。

【産経抄】8月24日
http://www.sankei.com/column/news/150824/clm1508240004-n1.html

 イソップ物語「コウモリとイタチ」が紹介されていた。
 コウモリが、ネズミが好物のイタチにネズミに誤認された時「私は鳥です」と言い、難を逃れ、鳥が好物のイタチに鳥と誤認された時「私はネズミです」と言い、2回も命拾いをしたという話である。

 ちなみに、この話は日本昔ばなしにもある。日本では、この話の一般的解釈はコウモリは卑怯者であって、最終的に誰にも信用されなくなってしまう。
 如何にも日本らしい解釈だと思う。産経抄も、コラムの最後でこの解釈を紹介している。

韓国では「八方美人」がほめ言葉として使われるという。皮肉交じりにこの語を用いる日本には、理解の及ばぬ感覚だが、先の寓話にはこんな解釈もある。コウモリは後に鳥の世にも獣の世にも居場所を失い、光の国を追われた。朴槿恵(パク・クネ)大統領には肝に銘じてほしい教訓である。

 まあそこはいいのだけど。
 産経抄は、このコウモリを韓国と例え、こんな一例を引いているのだ。

背中合わせの有事に備え、米軍との合同演習に汗を流す。一方で米国の声に耳を貸さず、中国主導の国際金融システムに加わる。日本には「歴史戦」で非を鳴らし、中国の鼻息をうかがってもみる。抜かりないコウモリのまねか、韓国の外交姿勢に同じ臭いがする。

 日本では「卑怯者」の例えなんだけどね。コウモリって。
 でも、中国主導の国際金融システム(AIIB)に加わるってのは、そんなに卑怯だろうか?俺は単に「愚かな選択だな」と思っただけなんだが。俺だったら、コラムのこの例えには、「抗日戦争勝利式典に参加する」を入れるだろうかと思った。

 こんな感じ。

背中合わせの有事に備え、米軍との合同演習に汗を流す。一方で米国の声に耳を貸さず、抗日戦争勝利式典に加わる。日本には「歴史戦」で非を鳴らし、中国の鼻息をうかがってもみる。抜かりないコウモリのまねか、韓国の外交姿勢に同じ臭いがする。

 うん。こちらの方がよほどしっくりくるよね。

 AIIB参加は、韓国には非がない。むしろアレは仕方がない類の話ではないかと思う。アレに参加する事に非があったとするなら、それはイギリスではなかろうか。
 AIIBを上記文脈で叩くとするならば、アメリカと日本以外の全ての国が、韓国と同等のコウモリっぷりであると言っているようなものだ。
 流石にそれは、やり過ぎじゃないかと思う。まあ産経記者をはじめ、そうとる人も日本の保守主義者にはいっぱいいるのかもしれないが。

 さして韓国が悪くない話であっても、ちょっと大げさなぐらいの韓国たたき。まあそれが、現在の産経の芸風と言えばそれまでなんだけどな。でもやっぱりフェアじゃないと思うのだ。

 俺は、左翼はフェアじゃないので嫌いと言っても過言ではないので。
 右側の論調はフェアであってほしいと思っている。今回のように若干アンフェアな記事を見ると、すごく残念な気がするのだ。

 産経よ。韓国を叩くのはいいよ。他のメディアがやらない事をやるのはいい事だし。
 でも、フェアにいこうよ。もし仮に、今後日本の左翼が予想通りに衰退していき、産経の輝きが増してゆくとすれば。

 俺はいずれ、朝日新聞のような慢心しきった誇張表現を、産経はしちゃうような気がするのである。

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