あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

消費税は重要な財源ではない

2015年12月14日 22時30分39秒 | 政治(安倍政権)
 先日、菅義偉官房長官がすごくかっこよかった記事を書いた産経。ウチはその記事をネタにエントリを書いたんだけど。

【拙】豪腕・菅義偉
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/ae1690eafeb8b32152b3535c64eb67e7

 基本的にこの手の胡散臭い記事は、他の記事と比較して心のなかで裏取りをする事にしている。特にブログエントリにした後は、いつもより丁寧に記事を読んだりするんだけど…。
 その手の記事を、上記の裏取りの一環で読んでいる時、なんか数行読んで、「あ。多分この記事は彼だな」と思う事がある(記事を読むとき、まずタイトルは見るけど著者は気になった時しかみないものである)。

 するとまあ、案の定であった。

【高橋洋一】財務省完敗で消費税10%は遠のいた!
安倍官邸との「軽減税率」バトル、その舞台裏で何があったのか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46865

 正直なところ、産経にせよ、高橋氏にせよ、単独の記事だとなかなか疑り深く、本当かなぁと思ったりする(どっちも…ねぇ?)んだけど。こうして似たような記事が2つ並ぶとな。信ぴょう性がぐっと増す。どっちか片方にしか書いていない事も、脚色はあるものの事実がベースになっている事を感じる事ができる。

 で、高橋氏の記事と産経の記事の違いは、高橋氏は安倍総理を高く評価しているので、菅義偉官房長官の「す」の字も出てこないところだ。
 菅義偉氏がやったであろう所業を、「官邸」で一括りにしている。
 そんなところもあって、俺はなかなか高橋氏の記事を、いつも丸呑みで信じる事ができないのだけど。

 それでも、確かに俺なんかよりも高橋氏は「業界知識」が豊富で、こうして「真実味」が加味されると、「財務省vs官邸」みたいな一種のエンタメ的記事であっても、勉強する気持ちで読む事ができるようになるのである。

 …まあ、基本的に今回は、前述の通り「主人公を菅義偉官房長官に据えているか、官邸vs財務省という単位で見ているか」という見方の違い以外には、おそらく情報源的に似たようなものと思われる両者の記事なんだけど。

 ああ。なるほどと思うところが、高橋洋一氏の記事に1つだけあったので、紹介しておこうと思う。この観点は実に新鮮だった。まあ知ってる人は知ってる事だったんだろうけどな。

消費税の社会保障目的税化は、社会保障を保険方式で運営するという世界の流れにも逆行するもので、先進国で例はない。

消費税の社会保障目的税化が間違いというのは、1990年代までは大蔵省の主張でもあった。しかし、1999年の自自公連立時に、財務省が当時の小沢一郎自由党党首に話を持ちかけて、消費税を社会保障に使うと予算総則に書いた。(略)
消費税を社会保障目的税にすると、増税に協力しない=社会保障を削る、軽減税率には「財源」が必要だ、軽減税率なら社会保障を切る、などと阿漕(あこぎ)な恫喝が横行する。

 ここ、すごく重要だろう。
 そうだよ。なんで消費税を減税すると、社会保障を削るなんて話になるんだよ!これをアコギな恫喝と言わずして、なんというんだ!

 いや、これは正直薄々感じてはいたものの…。そういやなんで誰も叩かないんだという気持ちになった。これに気がつけただけで、この記事を読んだ価値はあったと思う。

 今後、俺はこの観点を大切に、経済記事を読んでいこうと思う。

 と、いうわけで。ま、読んだ価値、あったにはあったんだけどな…。高橋洋一氏は、どうも推測が多くて記事に信ぴょう性が乏しい気がするんだよなぁ…。アベノミクスのブレーンの一人だし、書いてる事はすっごく納得できる話なんだけどなー。

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