あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

親米・反米のバランサー的展開

2018年01月06日 00時18分37秒 | 政治(安倍政権)
 ある種の深読みとして、面白いと思ったので紹介しておきたい記事だった。

【CNN】「焼き場に立つ少年」の写真、ローマ法王が配布を指示
http://news.livedoor.com/article/detail/14105496/

 この写真については別に多くを語る必要はない、有名な写真である。
 少しだけ、この写真について紹介するのであれば、これは長崎の原爆投下の犠牲者の写真であるということだ。

 

 古くから、広島に比べ、長崎は「被爆地」としてはマイナーだと言われていたが…、それは何故かというと、犠牲者の数ではなくて、ローマ・カトリックの日本における聖地、カトリック浦上教会を直接爆撃した事によるものだという説がある。
 よーするに、アメリカは日本におけるカトリックの聖地に原爆を投下した事を隠したかったという話である。ほぼ爆心地だった為、建物は原型を留めておらず、当時在留した信者は当然の如く、全員即死であった。

 それで、その浦上教会の「原爆遺構の保存」について、1955年当時の、天主堂保存に前向きだった田川務長崎市長は、米国側に取り込まれてしまい…。

 天主堂の原爆跡というものは、撤去されてしまう事となる。

 この、「焼き場に立つ少年」の写真についても、国連の原爆についての常設展示を却下されてしまったという経緯があったりする。

 ちなみに。米国のキリスト教徒の比率で言えば、カトリックは3割未満であり、プロテスタントが過半数で、しかもカトリックは有色人種系である。

 よーするにローマ法王は、米国がひた隠しにしたい長崎の原爆ネタを今回、大々的に知らしめたいと考えているかのように見えるんだよな。

CNNのバチカン専門家、ジョン・アレン氏は自身のウェブサイトで、「新年を前にこの写真を公開したことで法王の立場に何か実質的なものが付け加わるわけではないが、フランシスコが年末年始の休暇期間中に特定の画像を配布するよう依頼したのは今回が初めてだ。これは法王が、写真のメッセージが今特に重要だと考えていることを示唆している」と述べた。

 さらにもう1つ。
 イギリスが、TPP参加を検討しているとのニュースが飛び込んできた。

【時事】英、TPP参加検討=EU離脱後-新聞報道
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018010300206&g=int

 これも、意外と面白い話のように感じた。
 崩壊しつつあるユーロ経済圏から離脱した英国が、米国抜きのTPP経済圏に足を突っ込む事を検討し始めたという事は、米国、中国、ロシア、韓国が締め出された、ユーロ経済圏並の経済圏が生まれるかもしれないという事なのではなかろうか。

 この2つの事から見えてくる事として。世界的に微妙に反米にシフトしているような感じがするのである。これも、一種のトランプ大統領効果なのかもしれないが。

 それで、日本の現在の立場は実に面白い。
 TPPについても、ローマ・カトリックの動きにしても、日本は歓迎できる立場であるにもかかわらず、米国とは親密な関係を築けているのである。一方、米国は、日本以外の国から、微妙に距離を置かれつつあるように見える。

 だからどうだと言うの?と、言うのは野暮な話であろう。
 だから、最初に言っているのである。「ある種の深読みとして、面白い」と。

 この微妙な国際社会の動きは、今後の国際政治動向をウォッチする上で、ベースとなりうる、今後の動きの根拠になりうる情報だと、俺は勝手に思っているのである。

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