「クリスマスのてんし」
エルゼ・ヴェンツーヴィエトール作・絵 さいとうひさこ訳 徳間書店
ハッピートイズのお披露目会の後、大阪に一泊して、翌日、国立民族学博物館で開かれていた特別展「彫刻家エル・アナツイのアフリカ-アートと文化をめぐる旅」を見に行きました。
9月16日から開かれていたこの展覧会は私たち(katsuraさんとDonnさんと私)が訪れた12月7日が最終日でした。
一部の彫刻作品を除いて写真撮影がOKでした。
エントランスには静かな中に力を秘めた木彫りの作品が並んでいましたが、彼は近年
リカーやビールの瓶のふたや廃品のシールを使い、優美でスケールの大きな織物を織り上げることで知られています。
すでにヴェネツィア・ビエンナーレにも2度招かれ、また作品も主だった博物館、美術館に収蔵されるなど、いまやアフリカだけではなく世界的にも注目されているアーティストのひとりです。
一見、しなやかな布地に見えますが、
その素材は、廃品のアルミを薄く延ばし成形したものを使っています。
「アメモ(人間の顔)」という作品、
ほかの作品も含めて、いろんなテクニック、
といっても叩いて折って穴を開けて繋ぐことでできる素材の美しさに、
目を瞠ります。
このようなパーツをたくさん作って、それを繋ぎ合わせて作品にします。
こういうパーツ作りは厳しい労働環境にあるアフリカの人たちに就労の機会を与えることにもなっているとのことでした。