潮の色は、良い色している。
青みがあり、良い感じの上り潮だ。
潮が動いていないのは、予想外だった。
今日は、午後便もある。
「釣果が上がるのかな…」と、不安な気持ちになる。
魚探に出てくるベイト反応も、悪い感じではない。
釣りにとって、動かない潮ほど苦悩する潮はない。
朝イチに入ったポイントでは、めぼしいアタリは無く、次のポイントへと移動する。
次のポイントに入る頃には、又しても北東の風が強くなってきた。
次第にウネリが高くなってきた。
「また風か…」
最近、北東の強風続きで、ウンザリしている。
「仕方ない。内場に入りますか」
久家さんと相談して、安全を優先する。
内場には既に、他の船も移動してきていた。
流す場所が限定されるが、ベイトを探して船を流していく。
「何か来ました」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/6b/63aac8a5df233c7c3425d3b0263e4be5.jpg)
久家さんに、今日初めてのアタリが来た。
ゆっくりとやり取りを楽しんで、上がってきたのはガンゾウヒラメ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d4/7c900d3ed7e466b57a76d611bf409280.jpg)
「唐揚げが美味しいですよ」
一つテンヤで、真鯛を狙う久家さんの釣り。
根魚や海底に潜む魚を、エビで誘い出す。
次の前アタリが来た。
一つテンヤ用の竿先が、海底からのアタリを伝えている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/36/65680f6e06424dbc7bd614dce32ab205.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/46/a642f584833facb7527de413b31911c7.jpg)
上がってきたのは、良型のイトヨリダイ。
アタリが、順調に出始めた。
次の当たりも直ぐに来た。
「何か来た。何か来ましたよ」
竿先を強く押さえ込むようなアタリ。
久家さんのアワセが入る。
最初から、ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。
何とか走りを止めようとしたその時「あっ、やられた…」
リーダーが切られた。
真鯛と思われる大当たりを逃がした後、又しても、潮が動かなくなってきた。
「今日は、潮に苦戦しますね」
内場の中で、主立ったポイントの移動を繰り返すが、なかなかアタリに結びつかなくなった。
「今日は、引き上げましょう」
正午になり、午前の釣りを終えることにした。
港に帰り、船着き場で久家さんと反省会をしていると、午後からのお客様の車が入ってきた。
西井さん、四月一日さん、福田さん達だ。
久家さんと交代で、午後からの釣りに向かう。
「潮の動きが悪く、午前は苦戦しました」
「午後からは、ボーズも有り得るかもです」
港を出る前に、午前中の潮の状況を説明しておく。
大島の表に出ると、やはり北東の風が強い。
潮も、下り潮に変わっており、午前中と違って1.5ノット前後で流れている。
着底が取りにくい程の流れの速さだ。
風に煽られて、時折、高いウネリも寄せてくる。
午後からのベイト反応は、午前中よりも良い感じになっている。
四月一日さんに、最初のアタリが来た。
しかし、アワセを入れて巻き上げ途中で、アタリが消えた。
リーダーが切られている。
「切り口がザラザラしてますね」
この後、アタリが出ないこともあり、少し浅場にポイントを変える。
真北から、真南に流れる感じの下り潮。
大島と平行に流れる感じの潮だ。
その潮に乗せて、船を流していく。
西井さんにアタリが来た。
船首で竿を出している福田さんにもアタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/35/76d3fb8aca72185ad2881f33d198f6da.jpg)
「ダブルヒットだ」
どちらも、強い引きで竿が綺麗な弧を描いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f3/1d3826c518c70aa9411023dcd51c6cee.jpg)
西井さんの竿が海面に突っ込む。
福田さんの獲物が横走りした瞬間、外れた。
西井さんは、頑張っている。
やがて、獲物の姿が見えてきた。
「カンパチです」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/2d/a95f814e09c737adb41b7a2c6e3b9dbd.jpg)
62センチ、2.6キロの良型のカンパチだ。
次の流しにはいると、四月一日さんにアタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/07/5a11f29e0d34024b689f6ff06ac2ead4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/c1/7b23f45d732750a2e280f12bb07bd92a.jpg)
最初の走りで可成り走られていたので、巻き上げに少々の時間を要した。
重量感たっぷりの走りを見せている。
「大物ハタかも」と、色々な想像が働く。
上がってきたのは、オニヒラアジ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/14/a5800fc17250e2c2083c024bda980912.jpg)
67センチ、3.8キロの肉厚のオニヒラアジだ。
船を戻して、次の流しに入る。
魚探を見ていると、ヒットポイントが大体見えてくる。
「瀬が少し落ち込んでいるアタリで、当たってきますね」
すると、西井さんに又しても、アタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/84/2e3545bdb4e27bd1179be278c754bf20.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/89/2891b07207230c5d1399cd6f4d931cc8.jpg)
西井さんの、全身を使った「鬼アワセ」が入る。
獲物は、真っ直ぐ下に突っ込む。
大きく曲がる竿。
鳴り響くドラッグ音。
釣り人の楽しみが詰まった瞬間だ。
やがて姿を見せたのは、ヒレナガカンパチ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/9c/6b5c32d8a25bd3a3ae75cb7ccf655e18.jpg)
65センチ、2.7キロの良型ヒレナガカンパチだ。
船を流すたびに、アタリが来ている。
「魚に見切られるかな」
こんな思いもう有ったが、もう一度、同じコースを流してみる。
今度は、福田さんにアタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/c5/927978d6c987a27f1de0350f6a73bce2.jpg)
これまでのアタリと違って、海底付近を強い力で走っている。
「船で追い掛けます」
福田さんに前に移動してもらい、船で追い掛ける。
「動かない」
獲物が瀬に入ったようだ。
船で回り込む。
「巻き上げられます」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/4d/8496414e14d71e76cb93a61198cc50d1.jpg)
福田さんが、リールを巻く手に力が入る。
獲物の重々しい走りに耐える。
「あっ…」
福田さんの、叫び声が聞こえた気がした。
針が外れていた。
これを最後に午後の釣りを切り上げる。
港に帰る船中は、連発した大きなアタリに話が弾んだ。
「次は取る」と、福田さんの声が力強かった。
青みがあり、良い感じの上り潮だ。
潮が動いていないのは、予想外だった。
今日は、午後便もある。
「釣果が上がるのかな…」と、不安な気持ちになる。
魚探に出てくるベイト反応も、悪い感じではない。
釣りにとって、動かない潮ほど苦悩する潮はない。
朝イチに入ったポイントでは、めぼしいアタリは無く、次のポイントへと移動する。
次のポイントに入る頃には、又しても北東の風が強くなってきた。
次第にウネリが高くなってきた。
「また風か…」
最近、北東の強風続きで、ウンザリしている。
「仕方ない。内場に入りますか」
久家さんと相談して、安全を優先する。
内場には既に、他の船も移動してきていた。
流す場所が限定されるが、ベイトを探して船を流していく。
「何か来ました」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/6b/63aac8a5df233c7c3425d3b0263e4be5.jpg)
久家さんに、今日初めてのアタリが来た。
ゆっくりとやり取りを楽しんで、上がってきたのはガンゾウヒラメ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d4/7c900d3ed7e466b57a76d611bf409280.jpg)
「唐揚げが美味しいですよ」
一つテンヤで、真鯛を狙う久家さんの釣り。
根魚や海底に潜む魚を、エビで誘い出す。
次の前アタリが来た。
一つテンヤ用の竿先が、海底からのアタリを伝えている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/36/65680f6e06424dbc7bd614dce32ab205.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/46/a642f584833facb7527de413b31911c7.jpg)
上がってきたのは、良型のイトヨリダイ。
アタリが、順調に出始めた。
次の当たりも直ぐに来た。
「何か来た。何か来ましたよ」
竿先を強く押さえ込むようなアタリ。
久家さんのアワセが入る。
最初から、ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。
何とか走りを止めようとしたその時「あっ、やられた…」
リーダーが切られた。
真鯛と思われる大当たりを逃がした後、又しても、潮が動かなくなってきた。
「今日は、潮に苦戦しますね」
内場の中で、主立ったポイントの移動を繰り返すが、なかなかアタリに結びつかなくなった。
「今日は、引き上げましょう」
正午になり、午前の釣りを終えることにした。
港に帰り、船着き場で久家さんと反省会をしていると、午後からのお客様の車が入ってきた。
西井さん、四月一日さん、福田さん達だ。
久家さんと交代で、午後からの釣りに向かう。
「潮の動きが悪く、午前は苦戦しました」
「午後からは、ボーズも有り得るかもです」
港を出る前に、午前中の潮の状況を説明しておく。
大島の表に出ると、やはり北東の風が強い。
潮も、下り潮に変わっており、午前中と違って1.5ノット前後で流れている。
着底が取りにくい程の流れの速さだ。
風に煽られて、時折、高いウネリも寄せてくる。
午後からのベイト反応は、午前中よりも良い感じになっている。
四月一日さんに、最初のアタリが来た。
しかし、アワセを入れて巻き上げ途中で、アタリが消えた。
リーダーが切られている。
「切り口がザラザラしてますね」
この後、アタリが出ないこともあり、少し浅場にポイントを変える。
真北から、真南に流れる感じの下り潮。
大島と平行に流れる感じの潮だ。
その潮に乗せて、船を流していく。
西井さんにアタリが来た。
船首で竿を出している福田さんにもアタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/35/76d3fb8aca72185ad2881f33d198f6da.jpg)
「ダブルヒットだ」
どちらも、強い引きで竿が綺麗な弧を描いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f3/1d3826c518c70aa9411023dcd51c6cee.jpg)
西井さんの竿が海面に突っ込む。
福田さんの獲物が横走りした瞬間、外れた。
西井さんは、頑張っている。
やがて、獲物の姿が見えてきた。
「カンパチです」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/2d/a95f814e09c737adb41b7a2c6e3b9dbd.jpg)
62センチ、2.6キロの良型のカンパチだ。
次の流しにはいると、四月一日さんにアタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/07/5a11f29e0d34024b689f6ff06ac2ead4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/c1/7b23f45d732750a2e280f12bb07bd92a.jpg)
最初の走りで可成り走られていたので、巻き上げに少々の時間を要した。
重量感たっぷりの走りを見せている。
「大物ハタかも」と、色々な想像が働く。
上がってきたのは、オニヒラアジ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/14/a5800fc17250e2c2083c024bda980912.jpg)
67センチ、3.8キロの肉厚のオニヒラアジだ。
船を戻して、次の流しに入る。
魚探を見ていると、ヒットポイントが大体見えてくる。
「瀬が少し落ち込んでいるアタリで、当たってきますね」
すると、西井さんに又しても、アタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/84/2e3545bdb4e27bd1179be278c754bf20.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/89/2891b07207230c5d1399cd6f4d931cc8.jpg)
西井さんの、全身を使った「鬼アワセ」が入る。
獲物は、真っ直ぐ下に突っ込む。
大きく曲がる竿。
鳴り響くドラッグ音。
釣り人の楽しみが詰まった瞬間だ。
やがて姿を見せたのは、ヒレナガカンパチ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/9c/6b5c32d8a25bd3a3ae75cb7ccf655e18.jpg)
65センチ、2.7キロの良型ヒレナガカンパチだ。
船を流すたびに、アタリが来ている。
「魚に見切られるかな」
こんな思いもう有ったが、もう一度、同じコースを流してみる。
今度は、福田さんにアタリが来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/c5/927978d6c987a27f1de0350f6a73bce2.jpg)
これまでのアタリと違って、海底付近を強い力で走っている。
「船で追い掛けます」
福田さんに前に移動してもらい、船で追い掛ける。
「動かない」
獲物が瀬に入ったようだ。
船で回り込む。
「巻き上げられます」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/4d/8496414e14d71e76cb93a61198cc50d1.jpg)
福田さんが、リールを巻く手に力が入る。
獲物の重々しい走りに耐える。
「あっ…」
福田さんの、叫び声が聞こえた気がした。
針が外れていた。
これを最後に午後の釣りを切り上げる。
港に帰る船中は、連発した大きなアタリに話が弾んだ。
「次は取る」と、福田さんの声が力強かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fe/5d4d732fe1ceef07613cc42fa03cdf16.jpg)
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