
海で見る朝日は、やはり気持ちが良い。
風も、やや強いが、北西の風が吹いている。
潮も、0.7ノットで緩く流れる上り潮。
天気、潮に関する状況は良い感じになっていた。
しかし、現実は厳しかった。
半年くらい、入っていなかったポイントに、船を走らせる。
潮色は、青味がある。
ポイント周りをゆっくりと走りながら、ベイト反応を探す。
色の濃い、海底から少し浮き上がった、ベイト反応が出てきた。
「良いですよ」
竹本さんが、直ぐに仕掛けを入れていく。
ベイトの中に入っている筈だが、なかなかアタリが出てこない。
二流し目に入り、小さなアタリが来た。
草フグが、針に掛かっていた。
草フグを逃がした後、直ぐに次のアタリが来た。

ドラッグ音が鳴る。
「青物です」
期待感が、膨らんでくる。
海中に、銀白色に光る魚体が見える。
「尾びれが黄色ですね。ブリですね」
と、声を掛けた次の瞬間…。
穂先の数十センチ先で、いきなりPEラインが”バチッ”と、音がして切れた。
「なんで、こんな処から切れるの…」
二人で顔を見合わせるが、原因が分からない。
「ラインに傷が、あったろうか…」
ブリを目の前で逃がした、ショックは大きかった。
その後暫くは、このポイントを攻め続けたが、気持ちを切り替えて移動することにした。
暫く、船を走らせる。
何カ所かに分かれている仲間に、連絡してみた。
「どうですか」
「餌が残ってくる」
「潮が動いていない」
「風と潮が逆になって、船がふらふらする」
「何処を流しても、ベイトが居ない」
等々、余り芳しくない情報ばかり。
次に入ったポイントでは、中層にベイト反応が少し出ていた。
仕掛けを入れて、しゃくっていると「あっ…」と、声がした。
簡単に、仕掛けが切られている。
「サゴシですね…」
北東の風も、強くなってきている中、サゴシにやられる。
仕掛けを作り直して、流す場所も変える。
2流し目に、又してもサゴシに仕掛けを切られた。
昼を過ぎても、思うようなアタリが出ない。
潮が動いていない。
これ以上、粘っても変わらないと判断。
昼1時過ぎ、竹本さんと話して、納竿とした。
厳しい一日だった。
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