◇「大半がディーゼル車」、一部のガソリン車も
2015年11月3日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲンは、排ガスの規制逃れ問題を受けた内部調査で、
新たに二酸化炭素(CO2)の排出量と燃費の数値でも不正がみつかったと発表した。
対象車両は約80万台にのぼる。
VWによると、いくつかの車種の当局による認証手続きの過程で、CO2の排出量と燃料の消費量が
低くなるようにみせかけていたという。対象は「大半がディーゼル車」としているが、一部のガソリン車も
含まれる模様だ。詳しい不正の内容や時期などは明らかにしていないが、対象車はVWの「ポロ」「ゴルフ」、
傘下アウディの「A1」「A3」などの中小型車で、ディーゼル車については排気量1.4、1.6、2リットルの
モデルが該当する。
VWの不正を巡っては、ディーゼル車の排ガスに含まれる有害な窒素酸化物(NOx)の量を、違法な
ソフトウエアを使って当局の検査の時だけ低く抑え、規制をくぐり抜けていたことが9月中旬に発覚。
同社は不正の対象車両が最大約1100万台にのぼると公表していた。