妻を思い子を思う歌人

万葉集の中で山上憶良(660~733)は最も著名な人ではないだろうか。彼の詠んだ「貧窮問答歌」は奈良時代の一般庶民の暮らしぶりを、実にいきいきと今に伝えてくれている。「日本史」の教科書に載っている。この人は、60を過ぎて九州の今でいう知事になった(筑前守・ちくぜんのかみ・福岡県の長官)。そして72歳で帰京し翌年亡くなった。当時としては大層長寿だったといえる。筑前に赴任して間もなく妻に死なれた。・ . . . 本文を読む
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