来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
「酒、歌、煙草、また女」
という少々時代錯誤的なタイトルの詩がある。作者は佐藤春夫で、彼が三田時代(慶応大学)を思いながら作詞したものだ。題も佐藤春夫のものかどうかは分からない。
主な所は次のようである。
(前略))
秋はさやかに晴れわたる
品川湾の海のはて
自分自身は木柵に
よりかかりつつ眺めたが
ひともと銀杏葉は枯れて
庭を埋めて散りしけば
冬の試験も近づきぬ
一句も解けずフランス語
若き二十(はたち)のころなれや
三年(みとせ)がほどはかよいしも
酒、歌、煙草、また女
外に学びしこともなし
(以下略)
私が大学の寮(恵廸寮)にいたころ、この歌がさかんに歌われた。特にコンパのときには必ずと言ってもいいほど合唱された。理由は言うまでもないだろう。当時の青春の男どもにしてはぴったりの感情がほとばしり出ているからである。
何十年も経って全く忘れていたのだが、突然寮時代の友人前島一淑君(慶応大学名誉教授)から、このCDを出したから要らないか、と手紙が来たので、さっそく求めることにした(500円)。
だいたいこの歌は北大恵廸寮以外では歌われていなかったというし、この寮でも60年代以降消えていたという。また譜面もなかったという。それを当時の歌の達人たちが苦労して楽譜をつくりCDにいれた。懐かしい歌を聞くことができた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 道中小企業家... | 日ハム・斉藤... » |