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日記 … Kametarou Blog
こども、子ども、子供?
時どき私たちの回りで「コドモ」をどう表記するか迷うシーンがある。たまたま今日の道新夕刊「校閲赤えんぴつ」で沢口加奈子さんがこのことをとりあげていた。結論は、「明確な基準がなく、当分は決着がつきそうにない」ということである。
こども、子ども、子供と現実にはさまざまな書き方があるし、教育現場でも必ずしも基準がないという。
私は「子ども」と書く。「子供」の「供」は「お供する」とか「供の者」とか「お供(そな)え」などという時に使われる語で、どうしてもサブの意味になったり、つけ足しの意味になったり、子どもに対して失礼でないか、という感じだ。だから「子ども」の方がどちらかといえば人間平等の理念にかなっているよう思っているから。
「子供」は「大人」の対照語だから漢字で表した方がバランスがいいというような意見もある。
「男」という語は一般的だが、「女」という語はちょっと気になる語だ。それは文字でなく、おとことおんなといういい方(呼び方)の問題ではないか、と言う気もするのだが。
「あの男は背が高い」とか「あの男は賢そうだ」というような使い方にそれほど負担は感じないが、「あの女は背が高い」とか「あの女は賢そうだ」というように言うとちょっと負担を感じる。
日本語は使い方でさまざまなニュアンスの違いを人に与える。それは文字だけでなくことばそのものにも微妙な「温度差」が含まれている。先だって問題になった「長幼の序」がこれにからむからまことに複雑で難しい。
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