カンニングに八百長

京大その他の入試での不正行為らしいことは、一般的には悪者が出現した!というより、こういうやり方もあるのか、とか監督がバイトだったのだからそれほど厳格な監督をしてなかったはずだ、こういう苦労をするカンニングの能力は大したものだ、とかの感想が大きいのではないか。

国家試験としてかの有名な中国の「科挙の制」はカンニングの歴史でもああったらしい。その伝統をもつ中国では入学試験の不正請負業者もいると報道されているが、そのうち日本にも出現するかも知れない。

相撲の八百長を防ぐためにも、また入試の不正を防ぐためにも、両者で使われていたケータイ電話阻止の方法が議論されている。持ち込みを完全に防ぐことができないのなら、電波を完全に遮断すればいい、というアイディアが出されている。

これはどういう方法かよく分からないが、大相撲ではともかく入試の場合会場が多岐にわたり、そのすべてに電波遮断装置をセットするなどできるのだろうか。

精密通信器機がどんどん進んでいくのだから、これを活用した形での入試の壁突破というチャレンジャーも登場してくるだろう。いっそ入学試験をやめて選抜の方法を変えるように考えることも、検討課題の一つにならないのか。
今大学の入学は容易になってきている。緻密に不正をやろうという入試制の大学はむしろ喜んだ方がいいのではないか、とすら感じる。わが大学は、それほどまでして入りたい大学として評価されているのか、と。

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