「されど “停戦“を呼びかけよ」

昨日の続き。雑誌「世界」で、元在ウクライナ日本大使館専門調査委員、その他多様な肩書きをもつ西谷公明さんという人の意見を紹介しよう。このタイトルは西谷さんが「拝啓 岸田文雄総理大臣殿」として書いた意見のタイトルでもある。サブは「広島G7サミットへ 日本外交の役割は」だ。
 結論の部分にこの論説のテーマが集約されていると思う。

 しかしいま明らかなこと。それは戦火がいつ拡大してもおかしくない状態に近づきつつあること。私たちは、戦火を広げさせないことを最優先しなければなりません。ウクライナの国土と社会の破壊がこれ以上進んでしまう前に、この戦争を早く終わらせること。きっと世界中の人びとがそれを望んでいるにちがいありません。西側のリーダーたちは冷静な視点に立ち帰る必要があります。バイデン大統領にそれができないのなら、日本が代わってそれをする。そういう日米関係があってよいはずです。
 2023年5月に広島(ヒロシマとルビ)で開催される、貴殿にとって特別のG7サミットに向けて「停戦」へのイニシアティブを日本がとる。G7の中にあって、貴殿が世界の中の日本外交の矜持を示してくださることを願ってやみません。敬具

私も何度か似たようなこと(日本の役割!)を書いたことがあったが、岸田首相(貴殿と言っている人)に期待することは同じだ。しかし岸田氏は日本の軍事体制強化の方向しかアタマが回っていないのかもしれないのが気になるのだが。
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